短編
□Question
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『猿比古さんの様子がおかしいです!』
セプター4室長、宗像礼司は全く興味なさ気に湯呑を啜(すす)る。
『宗像さん聞こえてます?』と再度質問を投げかける●●●。
「聞こえてません」と宗像は適当に返事すると、●●●は不満そうに顔を歪めた。
『聞こえてるじゃないですか』
「聞こえません、そんなことより仕事してください」
『部下の悩みに耳一つも貸しもしないで、クールにお茶飲んでる上司に言われたくないです!』
「はいはいそうですね」と宗像はこなれた様に聞き流すと●●●は『もういいです!』と不貞腐れ室長室から出て行った。
一人部屋で優雅にお茶を飲み、一つため息をついた。
「全く」
(室長、さっき●●●と二人っきりでなんの話してたんですか?)
(いえ、特に)
(あいつに手出さないでくださいよ、もしそんなことしたら俺ココで暴れまくる自信あるんで。分かりました?忠告しましたよ?)
Q.伏見さんの様子がおかしいです!
A.あなたの所為です。
end.