黒子のバスケ:長編
□お初にお目にかかります、僕のお嫁さん
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「あーおーみーねー、お前の大好きな名前ちゃんに会ったでー」
「はぁ!?何でアンタが!!?つか大好きってなんだよ」
絵に描いたように慌て出す青峰。
その反応が面白かったのか、ニヤニヤと憎たらしい笑みを浮かべる今吉。
あかん、ようやく収まってきたのにまた笑い死にそうやわ。
「お前の言うとおり、面白い子やな。あとかわええし」
「そんなこと聞いてねぇスよ。何しに行ったんですか」
「嫁はん探し」
「はぁ!?」
「ワシの未来の嫁さん探しや。ダントツ一番で名前ちゃんがリード中やけどな」
いやいや、意味わかんねぇよ。と言いたげに青峰は顔を歪めた。
「狐の嫁入りっスか」
「ようそうゆう言葉知っとるな、でもな青峰ワシは狐でもなければ妖怪でもないで?」
「俺はアンタを人間だと思ったことは一度もねーよ」
「いつまで経っても反抗期が治らん男やなー、そんなんだと名前ちゃんホンマに貰うで?」
「いや、俺のじゃねーし」
「ホンマに?ええの?」
「しっつけーなー」
青峰はかったるそうに今吉との会話を終わらせ、逃げるように足を動かした。
今吉はふーん、と意味あり気に目を細め青峰の背中が見えなくなるまで見つめた。
嫁探しだぁ?勝手にしてろ。
にしても、妙に心臓がうるせぇな・・・。風邪か?
まぁいい。今日も帰りにスポドリ買ってこ・・・。
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