短編

□私達の世界観
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「おはよう、●●●」



朝からすこぶる元気な小太郎。

同棲して早一年。時が経つのは本当に早い。
私は眠い目をこすり、再び布団へ戻ろうとした。
が、小太郎はそう簡単に二度寝を許してはくれなかった。


ガシリと腕を捕まれ、身動きがとれない。うぉお布団カモン。



『…小太郎、お願いだから寝させて』


「もう一時だよ!?いつまで寝る気?」


『無理無理眠い』


「ちょっとーそろそろ俺の相手してくれないか?」


『嫌だ、眠い』


「むぅ…」


ようやく諦めてくれたのか、小太郎はゆっくりと私の腕を離した。
開放感と少しの罪悪感。
目の前の彼はぐぬぬ、とまるで仔犬のように私を睨んでくる。
なんか、ごめんね?

起きたら相手するから!と心の中で謝罪し、いざお布団へ…。



と、思ったが。











また私の腕は後ろに引っ張られ、重量のいたずらで体が言うこと聞かない。
そして頬に手を添えられグイッと顎を上げられる。


ギュッと目をつぶると、可愛いリップ音と共に唇に何かが触れた。



スッと瞼を開けば、してやったりと顔を誇らばせる小太郎。
まるでイタズラ大成功!と言いたげな満面の笑み。



「今はこれで我慢してあげる!だからおやすみ!」







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