黒子のバスケ:長編

□僕らにはまだ戻れる場所がある
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今日は氷室さんが帰って来る日!






私と高尾くんは全力で料理を作り、お昼までには帰って来る氷室さんを出迎える準備を進めていた。
本当は昨日ちゃちゃっとやりたかったのだが、昨夜高尾くんが帰ってきても黄瀬くんの愚痴は止まることを知らず。準備どころではなかった。







「名前ちゃん!皿は適当に並べちゃったけど良かった?」


『うん!全然OK!じゃあ高尾くん、こっち手伝ってー!』


「了解っ」




○✖□







『・・・・・・・・・・・・氷室さん遅いね』


「・・・・うん、もう帰って来てもおかしくないのにな・・・」


『何かあったのかな・・・』





時間は昼の二時だった。
確か予定時間は十二時…。





「変だな…電話でもしてみる?」


『そうだね、お願いします』


「ん、じゃあかけてみる」





高尾は手馴れたように端末を指でスライドし、耳にあてる。
しばらく聞こえる電子音。





「・・・・・・、・・・あ!氷室さん?」



どうやら電話にでたようだ。一応大事が無かったようなので名前はホッと胸を撫で下ろす。


一先ず安心かな・・?




「あー、はい…え?え?でええええええええええ!?」




ガタッといきおいよく立ち上がる高尾。
再度名前に緊張が走った。









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