黒子のバスケ:長編

□目の前の幸福より自分の未来を掴め
1ページ/1ページ




『それじゃあ、行って来ますね』



「頑張ってこいよー!」


「あんまり頑張りすぎないでね。気をつけて」





○✖□





「ねぇ和成」




氷室さんに名前を呼ばれ、俺は読んでいた漫画を閉じ氷室さんの方に顔を向ける。




「俺がいない間に名前に変なことしてない?」


「えええええええ、何でそう俺を疑うんですか」


「和成は見た目からして軽いからね、名前に何か良からぬことをしたのかと思ってさ」







俺の見た目から疑い始めるんですかアンタ。
服装はチャラくても結構しっかりしてません?
上下関係とかさ。しかも髪の毛なんて自前の黒髪ですよー?






「ホント、何もしてませんって。つーか俺なんかより黄瀬の方が酷かったですよ?ずっと名前ちゃんのこと抱きしめてましたし」





「黄瀬・・・?あぁ涼太か」







ほう、と氷室さんの表情に黒い影が帯びた。
あ。ごめん黄瀬。お前死んだわ。







「えっーと。氷室さん・・・」



「涼太って今日何時に帰って来るのかな」










どんまい黄瀬。お前の灰は海にでも撒いてやるよ。










.
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ