黒子のバスケ:長編

□物語よりお姫様
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映画が始まるまで少し時間があったので、私は飲み物等を買いに売店へ。



列に並び自分の順番が来るのを待つ。







「・・・名前?」






ふと声をかけられた、しかしココに知り合いが?
いや、まさかと思いつつも声がした方に顔を向ける。





『・・・あっ!』





そこにはつい最近見た顔。






『宮地さん!』



「・・・何、してんだ」


『何してるって・・・並んでるんです』


「いや、お前も映画見に?」


『はい、もしかして宮地さんもですか?』


「じゃなきゃココにいないだろ。一人か?」


『ひ、一人ですけど・・・』









少々恥ずかしげに名前は答えた。




一人で来た寂しい奴だと思われているんだろうなぁ・・・。
からかわれるだろうなぁ・・・。






しかし名前の予想は大きく外れた。
宮地はからかう事も無く、おちょくるわけもなく・・・。



あー、うー。と目を泳がせて。ガシガシと荒々しく頭をかく。

名前は何だ何だ、と首を傾げる。



ようやく言う気になったのか。名前に目を合わすことなく宮地は顔をそっぽに向け無愛想にこう言った。













「い、一緒に見ねぇか?」

























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