黒子のバスケ:長編

□物語よりお姫様
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『映画面白かったです!』





映画が終わり、俺は名前をカフェに誘った。
さっさと別れれば良かったのに、俺は何やってんだが…。




先ほどから名前はガキみてぇに映画の感想を俺に話す。
いや、俺も同じの見たから感想とか聞かされても…。とは思ったが俺は静かに耳を貸した。




『主人公は本当にカッコいいです!!風景とかもう壮大で!!いつかあんな場所に行ってみたいです!!』









今日のコイツは第一印象よりうるさかった。
もっとモゴモゴ喋る奴かと思ったけど全然真逆だ。
子供みてぇに笑うし、テンションも高い。
普段ならぶん殴りたいタイプの奴だが、不思議とそうは思わなかった。







『本当、楽しかったです!』


「そりゃ良かったな」


『はい、宮地さんはどうでした?』





どうでした?
少し映画の内容を思い出す‥。
内容…ストーリー…主人公…?
ピンとこねぇーなー…。



んー…。







「あ」



『…?』









そうだ、思い出した。







宮地はあぁー…と額に手をあてため息をついた。







『ど、どうかしました・・・?』























内容なんて覚えてるわけない、一事は名前のことを考えないで映画に集中するつもりだったのに。
しかし、気がつけば目はコイツを映してて・・・。






















そうだ、俺はずっとコイツしか見てなかったんだ。
















(大丈夫ですか!?気分でも悪いんですか?)

(俺もやべぇな…)


(ヤバイ!?平気ですか!??)


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