黒子のバスケ:長編
□僕は少しでも長く君と生きたい
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「名前ちゃーん」
『わっ!!?原さん!?』
土曜の買い物中に原さんに会いました。
「何?買い物中?」
『はい、今日はお鍋にしようかと…』
何で私は冷静に話してるんだ…。
本当にビックリした、まさかこんなところで原さんに会うとは…。
「良いじゃん、体温まるし」
『はい、作るのが楽なんで』
「なんだよそれ」
原さんと私は同時に笑った。
以前と変わらず原さんは接しやすく、変わっていなかった。
『花宮さんと古橋さんは元気ですか?』
「最近は会ってないけど、多分元気なんじゃない?」
『多分って…』
「てか、名前ちゃんって意外と小悪魔だったり?」
『はい?』
突拍子もない質問をしてくるものだから、私は間抜けな声を出してしまった。
小悪魔とはなんぞ?
「普通男と話してる時他の男の話するー?」
やれやれ、と露骨にため息をつく原さん。
原さんにそんな反応されると少し癪なんですが・・・。
『……・男性の気持ちは分かりませんので…』
「あらら、こりゃ何人の男を泣かせたのやら…」
『一度もありません!!』
カッ怒鳴ると原さんは怖ぇ〜と軽い調子で流した。
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