黒子のバスケ:長編

□見栄くらいはるさ
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「おー始まってる」




虹村さんに案内された体育館。
すでに試合は始まってる様子だ。
白いユニフォームと赤いユニフォーム。虹村さんが教えているチームは白いユニフォームを着ている方だそうだ。




「あちゃー4点差かー…」



グッと虹村は顔を歪ませた、しかし隣の名前はパアアアと顔を明るくさせた。





『うわぁ…』



キュッキュッとバッシュが床に擦りつけられている音。
自分より一回り年の離れた男の子達がボールを必死に追いかけている。
本当に小学生?と思えるほどカッコ良かった。




『す、凄いですね!!なんかこう…!胸が熱くなってきました…!』




身振り手振りで私は今の気持ちを虹村さんに伝えたかった。
高尾くん達がバスケをやっていることは知っていたがまさかココまで燃えるスポーツだったとは…!
興奮する私を虹村さんを可笑しそうに笑った。




「分かった、分かった。落ち着け」




ぐしゃと私の髪を撫でる虹村さん。





『でも…!本当に…!素敵です…!』



「そうかそうか」





虹村さんはぐしゃぐしゃと私の頭を乱暴に撫でた。
チラリと虹村さんを盗み見ると心なしか嬉しそうだった。



そんな笑い方もできるのか…。




綺麗な笑顔だなぁ…なんて女ながら思ってしまった。






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