黒子のバスケ:長編
□足音を迎えに行く
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私はお客さんを招待する係。
まずはお隣の森山さんと黄瀬くん達を狙おう!
ポチッと指でインターホンを鳴らし、誰か出てくるのを待つ。
「はい…ん?名前!?」
びっくり、と大きく目を開き口もポカンと開ける森山さん。
『こんにちわっ!あ、あの…急なんですが31日空いてますか?』
「…なんだい、なんだい?それはデートのお誘いかい?」
パチンと指を鳴らす森山さん、どこからかキラリンと効果音が聞こえた。
本当にこういう事を言わなかったらモテモテだろうに…。
『いえ、私達の家で年越しパーティーを…』
「なんだ、二人きりじゃないのか」
『当たり前です』
「ちぇー」と唇を尖らす森山さん。
その行為がちょっと可愛いなぁ、なんて思ってしまった。
「ま、良いや!31日?全然空いてるよ」
『本当ですか!?じゃあ黄瀬くんにも伝えておいてください!』
「了解、31日楽しみにしてるよ」
『はいっ!それではまた…!』
よしよし!森山さんはOKっと!
黄瀬くんはどうだろ?人気なモデルさんだからお仕事入ってるかなー?
来てくれたら嬉しいけど・・・。
おねがい!と私は心の中で合掌し。次なる目的、レオさんと葉山さんを誘うため3階へ向かった。
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