短編
□TIME
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『ねぇ、貴方って本当に不死身なの?』
そう言い、●●●は俺の喉仏をなぞる様に触る。
急になんなんだ?
不死身?そんなこと今更聞かずともお前は知っているだろう…。
「あぁ、それがどうした?」
『そっか…』
●●●は特に笑ったり残念がったりなどせず淡々としている。
それが俺には解せなかった。
コイツ、どうかしたか?
「そんなに言うなら一度ココに刃物でも刺してみろよ」
ココと言いながら俺は自分の胸に触れる。
しかし●●●は刃物を探そうともしなかったし、特別悲しい顔もしなかった。
ジィと俺の胸を見てから、●●●はポロリと呟いた。
『貴方が死んだら私はどう生きていけば良いの?』
そう言いニコリと笑う。
(その台詞はズルイな)
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