Free!:中編

□腹を見せ合う
2ページ/4ページ







「何でー・・・ハル・・・真琴達の所に行けよ!!!何でそんなに俺に構うんだよ!!!」







期待してしまう。






錯覚してしまうんだ。
俺は名前の特別な存在なのだとー・・・。





初めて泳ぎを教えてくれと言われたとき正直嬉しかった、だって俺を頼ってくれたのだからー・・・。
そのあと照れ臭さから突き放したが、似鳥が現れたときは焦りを感じた・・・名前が取られると・・・。




不覚にも胸が高鳴ったんだー・・・。






「真琴の所に行けよっ!!!好きなんだろ!!!!」








俺のモノにならないなら、もう何処か行け。








「もう・・・頼むから俺の傍に来ないでくれよ・・・」





徐々に弱々しくなる凛の言葉。
顔も悲しみに満ちていた、いつ涙が溢れてもおかしくない程だ。






もう辛いんだ・・・友人という関係が。
一番お前に近い関係が、壊せないんだー・・・。




俺の隣で笑わないでくれよ名前ー・・・。

















『り・・・凛・・・あのね・・・』



一気に自分の気持ちを吐き捨てた凛に戸惑う名前ー・・・。







「俺は・・・お前の事好きなんだよ・・・」











俺とお前はこれ以上関係が発展しないんだ。











だからいっそのこと消えてくれ。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ