その他の中編
□※この物語は全て実話です
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「さて、名無しさんちゃんココで質問です」
ニッコーと満面を笑みを浮かべる赤林さん、しかしその右手にはその笑顔には似合わない銀色の輝き。包丁が握られていた。
「名無しさんちゃんとおいちゃんが一生一緒にいられる方法を考えついたんだ」
二言目に出てきたセリフはそんな言葉だった。
まず、私は貴方と一生一緒にいるつもりなんて無い。なんて余計で無駄な事を思いつくのだろうか。
『どんな方法ですか?』
「心中」
ようやくその右手の物がどう使用されるかが分かった。
彼は一切ブレることもなく口角を弧に描いていた。
「一緒に死の?そしたら俺たちの時は一緒に止まるし寄り添っていられるよ?」
この男に平常という感情はないのか?
何故、そうゆう狂気じみた考えがポンポン思いつくのだろうか。
もしかしたら、今が彼にとって“正常”という状態なのかもしれない。
やれやれ、どう生きたらこの男に会うことになったのだろうか・・・。
「大丈夫、刺されるのは初めてかもしれないと思うけど。思ってる以上に痛くないよ?俺も昔右目ズブリとやられたんだけど結構平気だったし」
完全に話が進んでいっていた。
赤林さんの目に本気が宿り、神々しく包丁を見つめる。
この人はやっぱり一緒にいちゃいけない人なんだ。
常識も当たり前も通用しない。
勝手に合鍵作るわ
変に嫉妬深いし
私が関わる事なら人を殺すなんてどうも思わない
恥ずかしいセリフを余裕で吐くし
心配性だし
変なところで甘えただし
彼はそんな人間だ。
いつの間にやら私にとってそれが日常で当たり前と変化した。
ドアを開ければ彼の姿。朝起きれば一番に彼を見る。
逆に彼を見ない時間の方が短くなった。
(赤林さん)
(ん?やっぱり怖い?)
(そんなことよりお腹減りません?)
(んー、言われてみれば・・・)
(じゃあ買い物に行きましょう。冷蔵庫空っぽなんで)
(了解、車出すね)
(お願いします)
私はこのまま彼と流れることにした。
13.12.21
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最後の最後まで意味不明な話で申し訳ありません。
そろそろネタがなくなったので強制終了です。
今までご愛読頂き感謝しきれません。
これからも“こざとへん。”をよろしくお願いします。