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「腕下げんな、笠原ッ!」
名指しで罵声を浴びた笠原郁。
もとい私の友人は必死に腕をあげる。
「誰が倒れていいっつった、腕立て!」
ゴールした後倒れこんだ彼女に再びの罵声。
無論、罵声の主は鬼教官と名高い堂上篤だ。
(あーらら、
笠原、どんまーい☆)
それを傍観していた私、木村凜は少し乱れた息を整えた。
そして正午のサイレンと共に、食堂に足を運ぶ。
(面倒臭いのはかんべーん)
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