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□嫉妬
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二人っきりで海に流され、
女海賊たちだけの船に助けてもらい、

命拾いはしたのだけれども…





















初めて男を見た、ということで
女海賊たちは彼にべたべた触ったり、
楽しそうに話しかけたり…















はぁ……。
















彼に触れてほしくない

彼に触れていいのは私だけ




ていうか、彼のほうも少しは抵抗したらいいと思う。




ま、まあ確かに
私より強くて、料理もできて、頭もよくて、威勢が良くて、たくましくて、ナイスバディで…




私より魅力ある人ばっかいるけどさぁ…









もうやだ…

早くシリウス号に帰りたい。




早く帰らないと、彼を奪われちゃう…!




女海賊たちから彼を助けなきゃ…


行け!私!!!





















スタスタスタ…










「…!あ、お前!は、早く助けろよ」


うわぁ…もみくちゃにされてる…









私は彼の腕をギュッと引っ張った








「この人、私の彼氏なんで…
あんまり触らないでください!!」













うわぁぁ、言った!
言っちゃったよーー!




私よりきっと航海歴も長い女海賊さんたちに言っちゃったよーー!






やだーー
顔が熱い!!!




早くこの場から立ち去らなきゃ!






私は彼の腕を強く握りしめ、女海賊たちから離れた




























しばらくして…



「いつまで掴んでんだよ」


彼が私の握っていた手をほどき一言。





「お前…嫉妬したのか?」

「!!」






彼のその言葉で気づいた






――私って、意外に嫉妬深いんだ…!











































終わり。




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