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□きみがすき!
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「変なピエロの格好をしていても、すごく変態だったとしても、私は貴方が大好きです!」

と、素直に言えたらどんなにいいだろう。
本当は大好き。
自分でも趣味が悪いのは十分理解している。
マチやシズクにも、ありえないと言われた。
私もそう思う。
でも、ドキドキするのはシャルでも団長でもフェイでもなくヒソカだけ。
どんどん膨らんでいく好きと言う気持ちが私には辛い。
「ナナシ★」
あぁ、また来た。
私の気持ちも知らずに、ヒソカは今日も引っ付いてくる。
「なによ変態!来ないでよ!」
後ろから抱きついて来るヒソカの腕から逃れようと必死に暴れる。
「変態だなんてひどいなぁ★」
ひどいとか言いながらにやにやと嬉しそうに笑うこいつはやっぱり変態だと思う。でも私はこの変態が大好きなのだ。悔しいことに。
ふと、ヒソカが耳元に唇を寄せた。

「でも、そんな僕の事がナナシは好きなんだろう?」

…え?
おまえは何を言っているの?
「あ、図星かい?」

ますます嬉しそうに笑うこいつに私はハイキックをお見舞いした。

「うるさい変態!!!」

…でも、大好きだ。

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