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□星降り
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「今日は流星が見えるらしいよ。」
俺は仕事だけど。ナナシは見たければ見れば?
と、言葉を残して彼は今日も仕事に行った。
流れ星がどうだろうと仕事は仕事だと分かってはいる。頭ではちゃんと理解しているけれど、やっぱり少し寂しい気がした。

ぼんやりと外を眺めていた。
キルアが様子を見にきたけれど、特に何もせずに帰って行った。
空はだんだんと暗くなっていく。

「…あ、流れ星…。」

三回願い事を言うと叶うんだっけ…?

「イルミと…流れ星が見たい…。」

…でも、そんな願いは叶うはずが無くて。
余計に切なくなった。

もう寝よう。
悲しくなるから流れ星を見るのはやめて寝てしまおう、と早めに寝た。

その日の夜。
夢にイルミが出てきた。
髪を撫でる手がとても暖かくて、優しくて。

流れ星、一緒に見たかったね

と、言われた夢だった。


次の日の朝。
イルミが私を抱きかかえるようにして眠っていた。髪に触れたまま。

夢じゃ、なかった…?

目を覚ましたイルミに、
次は三ヶ月後に見えるみたいだよ。一緒に見る?

と、言われてから
願い事は叶った、と幸せに思った私がいた。

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