影山さん家のお兄ちゃん

□部活後は…?
1ページ/5ページ




「分かっていると思うけど、明日は〇〇高校と試合だからね?」

「遅れてきた奴には、岩ちゃんの説教且つ来週一週間、基礎練五倍だからな?」

「俺も朝から説教なんてしたくねぇから、遅れんなよ?」





「「「「はいっ」」」」





気合の入った声が響く。


確かに、岩ちゃんの説教で精神的にやられた上に、次の週基礎練五倍。


俺でもさすがにうへぇ…と思う量。


気合が入るのもおかしくない。






そう思いながら、徹が散会を告げる。




「「「「お疲れ様でした!!!!」」」」




皆が互いを労いながら言うこの言葉が俺は好きだ。


よし、また明日頑張ろう。そんな気持ちにさせてくれる。




「ハル〜」

「何だ、徹」

「帰りにさ、コンビニ寄ろうよ」

「俺はいいけど…」

「やった」

「岩ちゃんにも聞いとけよ?」

「あたり前デショ。言わないと岩ちゃん拗ねちゃ……」

「誰が拗ねるだと?」

「イタイ、イタイッ。ひっぱらないでよ岩ちゃんっ」

「質問に答えろ、クズ及川」








……岩泉一、颯爽と参上。





徹の髪をそんな風に乱暴に掴む事が出来るのは岩ちゃんだけだな、絶対。これまでも、これからも…。





「傍観してないで助けてよハル」

「いや、だって俺関係ないし」

「ハルは関係ねぇだろ。俺はお前に聞いてんだ」

「むー…ハルのバカアホマヌケのすっとこどっこい!!!!ついでに岩ちゃんも!!」

「「ん?/あ゛?」」

「スミマセンゴメンナサイ。調子に乗りました」

「分かったんならいい」

「手間かけさせんなクズ川」










.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ