影山さん家のお兄ちゃん
□部活後は…?
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「分かっていると思うけど、明日は〇〇高校と試合だからね?」
「遅れてきた奴には、岩ちゃんの説教且つ来週一週間、基礎練五倍だからな?」
「俺も朝から説教なんてしたくねぇから、遅れんなよ?」
「「「「はいっ」」」」
気合の入った声が響く。
確かに、岩ちゃんの説教で精神的にやられた上に、次の週基礎練五倍。
俺でもさすがにうへぇ…と思う量。
気合が入るのもおかしくない。
そう思いながら、徹が散会を告げる。
「「「「お疲れ様でした!!!!」」」」
皆が互いを労いながら言うこの言葉が俺は好きだ。
よし、また明日頑張ろう。そんな気持ちにさせてくれる。
「ハル〜」
「何だ、徹」
「帰りにさ、コンビニ寄ろうよ」
「俺はいいけど…」
「やった」
「岩ちゃんにも聞いとけよ?」
「あたり前デショ。言わないと岩ちゃん拗ねちゃ……」
「誰が拗ねるだと?」
「イタイ、イタイッ。ひっぱらないでよ岩ちゃんっ」
「質問に答えろ、クズ及川」
……岩泉一、颯爽と参上。
徹の髪をそんな風に乱暴に掴む事が出来るのは岩ちゃんだけだな、絶対。これまでも、これからも…。
「傍観してないで助けてよハル」
「いや、だって俺関係ないし」
「ハルは関係ねぇだろ。俺はお前に聞いてんだ」
「むー…ハルのバカアホマヌケのすっとこどっこい!!!!ついでに岩ちゃんも!!」
「「ん?/あ゛?」」
「スミマセンゴメンナサイ。調子に乗りました」
「分かったんならいい」
「手間かけさせんなクズ川」
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