今、再び―
□第5Q 『決意とこれから』
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――翌日
授業は当の昔に終わり、バスケ部の部員達は皆、普通に練習に励んでいた。
そう、普通に。
((((…てか来ねぇし!!!!))))
「…黒子君、本当に来るの?」
と、少しピリピリしたように言う相田に
「いらっしゃいますよ。…多分そろそろです」
と、のほほんと言う黒子がいた。
そしてそれからあまり間をあけずに、扉の方に人影が出来る。
「ほら、いらっしゃったでしょう?」
そのまま体育館に静かに入ってきた人影は——夜月麗はゆっくりと口を開く。
「…バスケをするのは本当に二年ぶりなので、暫くは練習のみでお願いしたい。だが、状況次第では試合に出てもいい」
それはあたかも、契約を交わす際の条件提示のような口上。
一呼吸置いて、麗は続ける。
「これを飲んでくれるとの事であれば、誠凛高校男子バスケットボール部(ここ)に入りましょう」