長編トリップ夢小説
□第一章
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愛とか、平和とか、出会いとか、協力
そんなものは意味がない。
この世界はつまらない
これが僕の結論である。
あの日までは、、、
ーーーーーーーーー
《マスター!朝だよぉ!起きてぇ!》
この可愛い声の目覚まし時計のおかげで最近僕は目覚めが良い
『んぶぶぶ…おはようミク』
ミクというのは僕が愛してやまないボーカ○イドというキャラクターである
他の連中は
「キャァ♡レンきゅんキャワイィ♡」
って言う奴が多い
男の何が可愛いのだ。
解せぬ。
レンはリンたんとイチャついてるのなら…許そう。
そんな男嫌いな僕の心を鷲掴みした男が現れた。
跳ねた金髪、意志の強そうな目
仲間思いで強い。
マギという漫画のアリババ君だ
《リアルじゃないじゃん。》って思ってますか?
よく見ろ世の中の男は腐っている。
チャラチャラして、髪染めてワックスで硬めで、ピアスあけて、女の子たぶらかして、頭のネジがユルユル
…アリババくんもピアスじゃねぇか…
まぁいいや。←
そのゴミくずと比べたら、、、
いや、比べたら駄目だ。
アリババ君はなんてかっこいいのだ。
男の人でそう思えたのは初めてだった
キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン
放課後のチャイムが鳴った。
そして
ピンポンパンポーン
《えー、3年2組世羽さん、校長室まで来てください》
『、、、は?』
ちょっと待って!!!
今週はまだ何もやらかしてねぇだすよ
!!!?、、やらかしてない、はず
ガラッ
『、、、失礼します。』
校長「あぁ、世羽さん、君にお客様がいらっしゃってます。」
『、、、は?、、、い?』
???「初めまして。」
そこには足を組んで座っている30代後半くらいのおじさんがいた
『初めまし、、、て、、、』
???「校長、席を外してくれますか?」
校長「あっはい(ガタッ)」
『、、、、、、。』
「さぁ座って!そんなに緊張しないで(ニコッ)紅茶でも注ごう。」
『あっミルクが先ですよ、あと温かいミルクじゃないと…』
「どんなこだわりだい?;…砂糖は?」
『5杯』
「5杯!?!?」
意外と優しそうな人じゃない
そう思いながら僕はティースプーンで砂糖とミルクがたくさん入ってる紅茶を掻き混ぜる
「君はトリップという言葉を知っていますか?」
『、、、あれですか?現実の野郎どもが二次元にいくぜみたいなやつですか?』
「、、あ、うん、多分それ、、、」
『それがどうしたですか…ズズズッ』
「紅茶飲んでる音じゃないよそれ。僕はトリップ会社を経営していてね…僕が開発した人工衛星で地球と他の次元に繋がるところを管理しているんだよ。」
『…へぇ。ズズズッ』
「その別の世界ってのが数えきれないくらいあってね、の世界で起こっていることを我々に許可を得て地球で漫画や小説化をさせる仕事をしてる人もいるんだよ」
『………へぇ。ズゾゾゾッ』
「それラーメン食べる音だよ……で、その中の一つが君もよく知っているマギの世界」
『!?』
「こちらの漫画は進みすぎている…ちゃんと物語通りに物事が進んでいるかチェックしてもらいたいんだよ。君に。」
『紅茶を飲んでたのにラーメンって言われた……っこんな侮辱は初めてだ!!!!!!』
「え、今そこ?まぁいい…君にそのトリップをしてもらおうと思ってる」
ブッッ
思わず吹いてしまったじゃない…
クソ甘ったるい紅茶が床に零れた