liar the girl

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 力が欲しいと言う私を、あなたは貪欲だと言って蔑みますか?


 それでも私は守りたい。
 
 たとえ、石ころ一つも握りつぶせない弱力だとしても。

 豆腐よりももろい精神だとしても。

 
 貴方達のあの不運な人生を救えるのならば。

 父母の心臓など握りつぶしてしまいましょう。

 それだけが、イレギュラーとして、招かれた理由も分からない私の。
 
 この世に生を受けてしまっただけでなく、みっともなく生き延びている私の。



 使命だと思うのです。



 どうやったら貴方達を救えるのか。

 文字通り、脳が溶けてしまいそうなくらい、悩んで。悩んで。



 結局、私には力が必要で。

 力が無いと結局ただのお荷物で。


 そうなるくらいなら、強くなって、谷に落とされてもそれこそ這い上がってくるくらいに醜く生にしがみ付いて、生き抜いてやろうと。

 それから、貴方達のバッドエンドなんか180度変えてやる、なんてかっこつけたことを。


 私は三年前に誓ったのです。
















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