liar the girl
□3.
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3.
「アユ!」
てってけてーん、と効果音を付けたく成程可愛いうちの兄・サスケ。四歳。
あら可愛い。
最近、足音を消すということを覚え始めた我が弟は、エンジェルスマイルを携え、アユの元へと走り寄ってきた。
「あら、どうしたのサスケ」
「母様がお使いに行ってくれだってよ!!」
ちょっとだけ男の子っぽい言葉使いに気をつかい始めてきたサスケに、微笑ましいような、寂しいような。まぁ、成長しているのだと思うと、良いことだけど。
「そっか。じゃ、二人で行きましょ」
「う……、お、おう!」
可愛いわ。
言いなおすことによって尚可愛くなってるよサスケ君。
ていうか、今思ったが、四歳児に買い物に行かせるのかうちの親は。