長編小説 2
[1件〜10件/全19件]
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□Abendlied 第40話
――無事でいてくれ!
エリックは不安と恐怖で、どうにかなってしまいそうだった。
□Abendlied 第41話
自分は何のために、ここに来たのか――。
ヒナは暗く遠い空を見上げながら、21世紀の時代に思いを馳せた。
□Abendlied 第42話
――ナーディルに何と言おうか……。
胸がギリギリと締めつけられる。
□Abendlied 第43話
ヒナの笑顔が、ガラスが粉々に砕け散るように消えてゆくのがみえる。
これは幻覚なのだろうか。それとも私が生きていることの罰なのだろうか。
□Abendlied 第44話
愛は終わったのだ。
エリックの体がこわばり、緊張した空気が二人の間を流れ始めた。
□Abendlied 第45話
初めて見る彼の素顔が愛おしい――
□Abendlied 第46話
自分の悪行のすべてを見た訳ではない。
ならば嘘を教えこむことも可能だと――
□Abendlied 第47話
燃えていくクリスティーヌの肖像画を見つめていると、彼女との愛は終わったのだと痛感する。
もっともそれは、エリックの一方的な愛でしかなかったが――
□Abendlied 第48話
「もう関係は終わったんだ!」
エリックは声を張り上げ、乱暴に振り返った。
□Abendlied 第49話
「ええ、実はそのオペラ・ゴーストに興味がありましてね」
ミトロンの発言に、リシャールは持っていた銀製のワイングラスを床に落としそうになった。
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