気になる果実
□「あの…困るんでヤメテくれませんか?」
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そのあと、1時間目まで考えていたら理科で指名された
結局、わかりませんであやふやにしたワケだ
10分休憩になってもいろいろ考えていたけどある人の所為で考えていた事、全てが吹っ飛んだ
俺より身長が高くて怖い顔した谷岡先輩が俺を呼んでいる
ただですら名前聞いただけで漏れそうなのに、目の前とか膝が笑いそうだ…
短い時間で覚悟して谷岡先輩に付いていった
着いた所はいろんな角度から死角になる中庭だった
ヤベェ…こんなトコでプロレス技でもかけられるんかな?
目の前のそこそこ巨人の類に入る上から目線と年上と言うプレッシャーで押し潰されそうだ
「…っ瀬凪、」
先輩の言葉を返す返事が変に裏返った
「付き合って下さい!!」
断言出来ないけどホモだと気付いた瞬間だった
「へ?…………俺、男ですけど?」
「そんなん知っちょる」
まさか断ったりしたら、掘られ…
「…けど、オレは好きな奴に無理やりなんて求めない」
今まで怖いと思ってた先輩が意外に優しいなんて思わなかった
「だから「先輩ってロマンチストなんですね」
ふにゃと笑うと頭を撫でられた
「……返事はオマエの好きなときに返してくれたらええ」
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