965 Short

□お菓子の怨みもなんとやら
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そろそろ練習を始めようとおもいまず最初に、一番近くにいたからと、言う理由で敦に声をかけたのがそもそもいけなかったのかもしれない。と、いうのも声をかけたらすごく機嫌が悪そうだからどうしたのか訪ねてみると、お菓子のストックがなくなってしまったらしい。
それに加え、最後のひとつを大輝に食べられてしまったらしくさらにきげんが悪い。
「ねぇ赤ちん、峰ちん何処にいるかしらな〜い?」
「なにをするつもりだい?」
「ん〜?軽く捻り潰しておこうと思ってさ〜」 

やっぱりか。想像していた言葉とぴったり同じすぎて思わずはぁっと、短くため息をついてしまった。

「そうか、だが残念ながら大輝は今日は部活にはこないよ」 
「え〜そぅなのぉ?じゃあ俺も帰る」         

これまた言うと思った。が、ここで敦を帰らせるわけには行かない。昨日のサボった分のノルマを、今日やると言ったのは敦だ。    

「だめだよ。敦は昨日のノルマを今日やるって約束しただろ?わすれたとはいわせないよ」

と少し睨みを効かせながら言うと、ちぇじゃあ峰ちんは明日捻りつぶそーっとなんて言いながらコートへと歩いていった。
まったくお菓子の怨みは怖いね。   

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