用語集

68件

【アーティラリア (あーてぃらりあ)】
 愛称は『アーティ』。『聖永輪廻』の旗艦である強襲揚陸艦のAIシステムであり、群体ナノマシンで構築された体を持つ少女です。少なくとも、人格的には。
 永遠神剣は持っていませんが、マナゴーレムや抗体兵器の技術を発展させたモノなので、既存の兵器は勿論、下手な神剣士よりは遥かに強力な戦闘能力を持っています。また、『永遠神銃【是空】』を成す根幹でもあります。

 元々は前述通りにただの管制システムでしたが、半周期もの間のアキのアップデートの繰り返しにより、何時しか人格を持つに至りました。そしてビウィグが作っていた群体ナノマシンシステムにより身体を得ました。
 その後は、アキとアイオネアのメイドのように振る舞っています。主人二人には甲斐甲斐しいですが、他の諸侯に対しては淡白です。

【RPG−22 (あーるぴーじーにじゅうに)】
 ロシアの携行式対戦車ロケットランチャー、破壊力は折り紙付き。単発だが、それで十分である。

【阿川 美里 (あがわみさと)】
 元々の世界出身、一般人の少女。物部学園に通っていた為、今回の事件に巻き込まれる。
 常にデジカメを持ち歩くカメラ小娘。見ていない筈の光景や次元の狭間まで写すそのデジカメは、実は永遠神剣だとまことしやかに噂されているとか。

【天つ空風の“アキ” (あまつかぜのあき)】
 天津風。『生死』や『有無』等の『両儀』を司る世界卵型の――人位や刃位とも呼ばれる神剣【輪廻】の担い手です。『久り孵す』だけの殺傷力皆無な神剣ですが、永遠神銃【是空】と呼ぶ両刃の長剣にして小銃に納める事で無尽蔵のマナ源となります。化身に『劫初海の輪廻龍姫“アイオネア”』が存在します。
 神剣宇宙の零地点『天元』に集められた時間樹や浮き世界の塊『時間樹海』を拠点とするロウの派閥『聖永輪廻』の首魁です。紫煙と酒精、女香を常に纏う、頽廃そのものが形を成したような色男です。快活ながら陰惨な笑顔を見せ、悪辣ながら紳士的な振舞いの人物です。知略を愉しみ闘争を好む姿は、とあるロウ・エターナル達と酷似します。

 ある時『輪廻の観測者“ボー・ボー”』の導きでロウ・エターナルとなります。その際、『法皇“テムオリン”』は抹殺の為の手勢を送った程です。それを全て消滅させられて渋々認めた彼女ですが、今でも互いに気を許してはいません。
 『あるがままであること』の一念に基づき、望む事を自由に為す彼の気っ風を慕う者も多い反面、カオスからは『ロウの中のロウ』として。ロウからは『カオス思想』、ニュートラルからは『自由という不自由』として敵視されています。本人は歯牙にも掛けていませんが。

 最近、カオスの少女を拐かしたとかで、カオスや『叢雲』から狙われているという噂もありますが、定かではありません。

【斑鳩 沙月 (いかるがさつき)】
 物部学園生徒会長にして、旅団所属の永遠神剣第六位【光輝】の担い手。その前世は、誕生を司る太陽神『セフィリカ=イルン』。
 真面目だが堅物ではなく、カリスマに溢れる人物。学生達の信頼も厚い。望ハーレムの一員。

 実は旅団では団長に次ぐ所属歴の長さ。副団長より古参だったりする。

【痛みの永久“エリーシア” (いたみのとこしええりーしあ)】
 ヴィクトリア王朝風のドレスと日傘を持つ、風景型の第二位【罪業】の担い手の少女です。彼女とシェラトリィハ、ナユタの三人で、『三姫』とも呼ばれます。
 美しい容姿は、造られたが故です。テレビショウの、愚かな道化として。彼女は、いかに面白おかしく死ぬかを楽しむ為の人形でした。イレギュラーだったのは、唯一。彼女は、何度死んでもまた、同じような存在として創造される事。繰り返す死に、彼女は願いました。『助けて』と。それに、【罪業】が答えました。善意を持って。

 その瞬間、観客と出演者は逆転しました。無限地獄の中、人々は、自分が見下していた人形よりも惨めに死んでいきます。自分が、絶対の安全圏に居ると信じている者など、その程度でした。気を付けた人々も、死に絶えます。結局、最後は助かると信じている者など、その程度でした。【罪業】は、マナを得る歓喜と共に震えました。
 彼女が駆け抜けた地獄を再現する【罪業】は、世界を滅ぼしました。善意を持って。だからこそ、エリーシアをその全てから守り抜き、外に連れ出したアキに、全てを託して消えました。一度でも多く、彼女が笑顔を浮かべられるようにと願いながら。

 その願いのまま、彼女はアキに甘えます。生まれたまま、誰にも甘えられなかったからこそ。【罪業】の力の副作用で、アキを死の危険に晒しながら。『聖永輪廻』で唯一の、隠す事の無い愛情を向けながら。

【凍雲の風花“アオイ” (いてぐものかざはなあおい)】
 常に刃に水滴を滴らせる、弦を張った刃のみのシャムシール型の第五位【湧渾】と絶対零度の凍気を操る籠手型の第二位【回向】の担い手の少女です。美しい髪をポニーテールにしています。
 少々融通が利かないところがありますが、真面目で有能な中間管理職の鑑な人なので、総じて信頼されています。何なら、アキよりも人望があります。最近はストレスのためか鉄拳制裁も辞さなくなりましたが、口で言っても言う事を聞かない『聖永輪廻』の面々には効果絶大です。

 元はアキを監視するために貸与された、テムオリン配下のロウ・エターナルでした。生まれ故郷を人質に取られており、彼女には決して逆らえません。
 アキがテムオリンの出す難題を全て攻略した褒美としてアオイの故郷を望み、手中にしたため、真の意味で彼の傘下となりました。テムオリンは大層悔しがったそうです。

 長距離狙撃と近接格闘、指揮も出来る才女です。魔法の素養も高く、隙がありません。アキには感謝と思慕の両方を抱いていますが、恥ずかしいのであまり表には出しません。所謂ツンデレ、というかツンギレです。

【永遠神剣 (えいえんしんけん)】
 契約者とマナを欲し、担い手に超常の異能を与える武具の総称。『神剣』とは言ってもその形状は刃物だけで無く杖や指輪、果てはピコピコハンマー等の多岐に渡り、武器と言えない物も含まれる。
 一から十までの位を持ち、数が少ない程に存在する本数も少なくなり、より強力な力を持つものとなる。更に三位以上は『上位永遠神剣』と呼ばれて四位以下の神剣とは一線を画し、担い手の存在を『永遠存在(不老で、外的要因でなければ死なない。要するに神と考えてよい)』に変えてしまう。

 始まりは一本の永遠神剣だったそうだが、何時しかそれが砕けて神剣宇宙を生んだとの事。故に、永遠神剣は強弱の差はあるが全て『一つに戻る』という欲求があるらしい。
 そして、一位以下の永遠神剣の始祖としてコズミックバランサーと呼ばれる特別な位の『天位』、『地位』、『鞘』が存在するとも言われている。

【永遠神銃 (えいえんしんじゅう)】
 永遠神剣と起源を異にする存在……などではない。空の苦し紛れから出た詐欺的名称の銃。実態は、【幽冥】という永遠神剣が取り付いただけのモデルガン。
インド神話に登場するヴリトラ竜のレリーフが彫られた、黒檀製フィラデルフィア・デリンジャー。アパッチ・リボルバーのようにナイフとメリケンサックが付いているのが特徴。

【エヴォリア (えぼりあ)】
 『幽玄の世界』出身の妖艶な女。光をもたらすもの所属、腕輪型の第六位永遠神剣【雷火】の担い手。前世は、南天神の慈愛の女神だったらしい。
 何故世界を破滅に導こうとしているのか、詳しい理由は不明。

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