信じるもの

□第一話
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ザワザワ…

皆が合格したことを親に伝えている。

私はその光景を静かに見ていた。


「ねェ、あの子……」

「例の子よ。
1人だけ落ちたらしいわ!」

ある大人の人が言っている。

視線の先には1人の男の子がいた。

あれは確かうずまきナルトだったような……

落ちたんだ。


「フン!!いい気味だわ……」


「あんなのが忍になったら大変よ」


「だって本当はあの子…」


「ちょっと。それより先は禁句よ」


うわー。

なに、この人達サイテーじゃん。

そう思ってると、こっちを見てきた。


「あ、あの子……確か例の一族の……」


「あっちは、合格したみたいね……うちの子に何もしなかったらいいんだけど……」

「ホントよ……うちの子が言うにはあの子、そうとうな問題児らしいわよ…」

「それ、うちの子も言ってたわ。怖いわね…」


おっと、次の標的は私ですか。

これはもう家に帰った方がいーかも。

そう思って、私はその場を後にした。


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家に向かいながらさっきの光景を思い出す。

みんな笑顔で自分の両親に報告していた。

……やっぱり羨ましいなー


「やっぱ独りは寂しい、か……」


「なら俺んちこいよ。」


「うぎゃ⁉」


いきなり声をかけられて振り返るとそこにはシカマルがいた。

てか変な声出たし最悪。


「うぎゃってお前猿かよ」


「仕方ないじゃん。シカマルが急に話しかけてくるからですぅー」


ずーっと笑ってるシカマルの足を踏みつけてやった。

イテッ!またかよ!とか言ってるけど自分が悪いんだし。


「ったく、せっかくお前を誘いにきたってのに……」


「へ?どゆこと?」


「かーちゃんがお前を呼んでこいってさ。一緒に飯食べてお祝いするってよ。」


「ほんと⁉やったね!ちょっとシカマル!急いで行くよ!」


ヨシノさんのご飯とか久しぶりだ。

めんどくさがってるシカマルの手を引っ張って急いで向かった。
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