信じるもの
□第三話
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私は今木に登り、ナルトと先生の対決を見てるんだけど……
「ナルトかわいそ」
ありゃ完全に遊ばれてるじゃん。
先生本読みながらだし。
でもこうやって見てる限り、先生からスズ取れる気しないんだよなー
さてさてどうしたものか。
……やっぱり一回みんなで挑んだ方がいっか。
1人じゃ厳しそーだし。
取り敢えず声かけてこっと。
ナルトのところへ行くと、木からロープでつるされていた。
「やっほー。それ楽しい?」
「楽しくねーってばよ!」
すごいぶらんぶらん揺れてる。
振り子時計みたい。
「 そんなナルト君に提案です。ロープ切ってあげるから一緒にスズ取りに行こ。 」
「それはできないってばよ!」
「およ?何で?」
「これぐらい一人でなんねーと火影にはなれねーから!だからオレは一人で行く!」
「あーそーですかー。じゃあ1人で頑張ってくださーい。」
ったく、せっかく誘ったのに……
仕返しにナルトを思っきし回してやったわ。
じゃあ、次はサクラのとこ行こーっと。
さっき、悲鳴が聞こえたんだけどな。
「いた。サクラーおーい。起きてー」
見つけたと思ったら泡を噴いて気絶していた。
呼びかけながらほっぺを叩くと目が覚めた。
「はっ!サスケ君!?」
「残念。ハズレ」
「なんだ…」
「そんなガッカリしないでよー。それよりさ、一緒に鈴取りに」
「ゴメン!私はサスケ君を探さないと!サスケ君ー‼どこー⁉」
「え、ちょ、まっ……」
行くの速すぎー
じゃあ最後はサスケか。
「サースーケさーん、どーこでーすかー?」
なんか全然見つかんないし。
何で?
「…おい」
「ん?……ハロー」
声がした方を見ると、サスケが見事に地面に埋まっていた。
顔だけこんにちはだよ。
「ねぇ、スズ一緒に取りに行こ。」
「断る。おまえなんか、足手まといなだけだ。」
「そっか。じゃ。」
「!?おい!少しは助けろ!」
なんか後ろで言ってるけど無視無視。
まったく、足手まといとは失礼な。
でも、これからどーしよかなー