シリーズ

□お部屋デート 椿と梓
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現在



私はものすごく困っている





「真白ー、かーいいー」





私は先日仲直りをしたつばにぃの部屋で絶賛ゲーム中である。




問題は私が座っている場所




「つばにぃ、そろそろ離して」





「やーだー」




くっ、かわいい




しかし
膝の上は恥ずかしい




しかも、私を後ろから抱き込むようにしているから密着度がハンパないのである。



あと、くすぐったい





「ちょ、つばにぃ、やりにくい!」





「なーにー真白は俺よりゲームがいいのー?」




そう言って私の肩に頭を乗せてきた。








「違うけどっ」




なんて言いながらもゲームを進める自分






「そんな真白にはーイタズラしちゃうぞ」






イタズラしちゃうぞ
の部分だけ妙に声が低く感じた。




背筋から全身にゾワっとする何かが走る。





「つば、にぃ」




私はつばにぃの膝の上にで身動ぎしたけれどつばにぃが更に力を込めて私を抱きしめるものだからほとんど無意味とかした




「んー?真白、いいにおいー」




そんな、変態っぽいことを言って私の首筋に顔を埋めてきた。





「ひゃっ、」




まさかそのままキスするなんて思ってもみなかったのでもちろん反応してしまうもので…




「真白、ゲームオーバーになっちゃうよ?」




誰のせいだ



なんて、ここで言ったらまたやられそうなので、絶対言わない






コンコン


ガチャ




ノックで直ぐにつばにぃの部屋に入れる人なんて、この家には一人ぐらいしかいない





「椿、なにしてるの?」




あずにぃだ





「梓ー、聞いてくれよー、真白ったら俺よりゲームばっかり構うんだぜー」





「それは、椿が必要以上に迫るからでしょ」





うん、まったく持ってそのとおりだ





「あずにぃ、ヘルプ」





そう言って私はゲームを一時中断させ、あずにぃに助けを求めた。





「だっめ」




まぁ、つばにぃの膝の上なもんで、そう簡単にいくはずがなく現状は何一つ変わらない。








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