その他
□あなたが必要とする限り...
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【リヴァイ班がエレンと兵長以外、全滅だってよ】
そんな噂を耳にした。
壁外調査には体調不良で休んでいた。
皆が帰ってきてそうそうリヴァイ班が全滅って噂を耳にした。
それに兵長の足の負傷。
前線から一時離脱するらしい。
私は兵長が居る部屋のまえで深呼吸した。
『兵長…失礼します』
私は扉にノックして部屋に入った。
部屋には兵長とエレンがいた。
「なんだ…」
『少し兵長にお話が…』
「俺はねぇーな…」
エレンが気をきかせて出ていった。
よくできた15歳だこと。
『ペトラたち死んだってホントですか…?』
「あぁ…それがあいつらの運命〈さだめ〉だったってことだ」
「てめぇは体調大丈夫なのか?」
『兵長…今日はよく喋りますね』
「てめぇもおんなじこと言うのか、俺は元からよく喋る方だ」
いつもなら「あぁ」って返事だけだし、体調についてなんか聞かない。
明らかにおかしい。
我慢してる。
私は兵長を抱き締めた。
「おい…いったいなんの『泣いていいんですよ』
「なぜ俺が泣かなければ『悲しいでしょ?今誰もいないよ』
『今は兵員の私じゃなくってリヴァイの恋人として抱き締めた、だから泣いていいの。恋人くらいには弱み見せてよ』