その他

□誰が何を言おうとも
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人間に巨人化する子がいるらしい。

皆が「化け物」と騒いでいた。

トロスト区の奪還は彼がしたそうだ。

今は審議中。

あぁ、痛そう。

兵長蹴りすぎよ。

あぁ、確実にアッカーマンに殺される。

兵長が立ってるだけで怖いのねイェーガー。

団長早く止めてあげて下さいよ。

「総統、ご提案があります」

あぁ、良かった。

安心してイェーガーを観察している間に審議は終わってしまった。

「全く、酷いね。痛かったろ?」

全く分隊長の言う通りだ。

わちゃわちゃ会話していたら分隊長が「ねぇ、エレン、口の中見せみてよ」と言った。

すると驚きの発言が。

「もう…歯が…はえてる」

私、吃驚して頭グルングルン。

なんだかんだでイェーガーを地下室に。

『ごめんね、イェーガー。また地下室で。でも手錠は付けてないし前よりマシよね。』

「いえ…地下室なのは構わないんですが…あの…」

『ん?何?』

何か言いたそうに口をもごもごしてる。

何て可愛らしいんだ。

私はイェーガーのベッドに腰かけた。

「俺は…化け物…でしょうか」

あぁ、気にしてたんだ。

意外と子供っぽいとこもあるのね。

『そんなこと気にしてたの?』

「そんなことって…」

『イェーガー、よく聞いて。貴方はね誰が何を言おうと貴方なのよ。自分が人間と思うなら人間じゃないの。私は貴方のこと人間だと思っているから。』

「…ッ」

あらあら泣いちゃった。

『巨人になれるからなによ。なれちゃいけないの?なったのを見たのは貴方が初めてかもしれない。でも、後にも先にもそんなことが無いとは限らないのよ。だからイェーガー、貴方は自分信じなさい。』

「ありがとう…ございます」

『どういたしまして。じゃあ、私は戻るね』

そう言って立ち上がると私は扉から出た。

「ナマエさん!!」

私は呼び止められ振り向いた。

『名前覚えてくれたの?ありがとう』

「いえ…その…良ければまた俺と…話してください」

『えぇ、またいつでも。じゃあね。おやすみ、エレン』

私はその場を立ち去った。

エレン、誰が何を言おうと貴方は貴方なのよ。








誰が何を言おうと
((貴方は貴方なのよ))








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