えくそ本文2
□歳の数だけ
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今日は、オレの誕生日!
…だって、いうのに両親は「お前が生まれた時の事を思いながら愛を再確認して来る!」と言って、温泉旅行に出かけやがった。
後残るのは、可愛い弟ジョンイナだけ。
でもそのジョンイナも「課題やってから帰る」ってさっきメールが来てた…。
クスン…今日オレの誕生日だって覚えてないのかな…弟だけど、一応恋人だよね?
「はぁ、…ピザでも頼もうかな…」
一応両親が万札を誕生日という事で数枚置いていってくれたので、ジョンイナが帰って来るまで豪遊しようと思う。
「よし!とりあえずスーパー行ってこよう!」
豪遊と行っても、近くのスーパーに行って、ジュースとお菓子を好きなだけ買って、帰り道にあるピザ屋で2、3枚買うっていうだけだけど…
*
「たぁだいまぁ〜…って」
なんかリビングが薄ら光ってる…オレ電気消し忘れたかな…?
泥棒かも…と思って物音を立てないように静かにリビングに入ると、ジョンイナが明かりも付けないで、携帯を見ていた。
「なぁんだ!ジョンイナお帰り!電気も付けないでどうしたの?」
「え、…チャニョルヒョン…?」
ん?なんでそんなに驚くの??
「ど、どこに行っての…?」
「え?買い物〜ジョンイナ早かったね?課題は終わったの?」
って言い終わる前にジョンイナが胸に突進してきて、ぐふっ!となった。
よかった…荷物下しておいて。
「ジョ、ジョンイナ…どうしたの?」
「……」
「あ!一人置いてかれたと思ったんでしょ〜」
冗談で言ったつもりだったのに、ジョンイナはコクンと頷いてギュウと締め付けられる。
「今日、ヒョンの誕生日でしょ…?いないから、友だちの所に行っちゃったのかとか…」
良かった〜、覚えてたんだ!!
「そんな事しないよ?ジョンイナお祝いしてくれるんでしょう?」
ちょっとウルウルしてる目じりにキスすれば、ふにゃぁって顔が綻ぶ。
コレコレ!オレだけの特権!両親だって見た事のないもうひとつのジョンイナの大好きな顔。
トロトロになったエッチな顔も大好きだけど。
「ヒョン、オレ、ケーキ買って来たんだ!」
「本当?!ご飯の後に食べよう!!」
「ピザ買って来たの?」
「そう!冷めちゃうね!早く食べよう〜」
お皿とコップを取りに行って戻ってくると、ジョンイナにチョイチョイと呼ばれた。
「なぁに〜?」
「…後で、ちゃんとプレゼントあげるけど、とりあえず…」
ひとつ目。
って、キス。
「後、21回…キス…する、から…////」
「へ!…あ、…うん////」
ジョンイナからキスなんてされた事なかったから、真っ赤な顔のジョンイナにつられてオレまで赤くなっちゃった…
あ、後21回もキスしてくれるんだ…っ!!
どうしよう!ケーキ食べるまで持つかな!?
オレの理性!!
「チャニョルヒョン…お誕生日おめでとう」
「ジョンイナ、ありがとう…んっ、」
「えへ、…ふたつ目…////」
「〜〜っ!!!////」
ダメ!持たない!!!
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