えくそ本文2
□ボクの下心
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友だち数人で遊園地に来ていた。
さっそく色んなアトラクションを楽しんで、暗くなってきたという事で、お化け屋敷に入ろうという事になった。
「あれ?皆もう入っちゃったの?」
「ジョンイナ」
ジョンイナが近くのトイレに行っている間に、男だけだし、って事でサクサクさっさと行ってしまった友人たち。
そんなジョンイナを下心満々で待っていたボクに、お化け屋敷怖いな〜って笑いながら入って行く後ろをニヤニヤしながら付いて行く。
「く、暗いな…」
「まぁ、お化け屋敷だもんね」
前を歩いているジョンイナの肩は、ビクビク動いていて可愛い。
『助けて〜!!!!』
「ぎゃぁぁ!!!」
下から出て来た人形に足を掴まれたジョンイナは、悲鳴をあげながらボクに抱き着いてきた。
「タ、タオ!あ、あ、足!足にぃ!!」
「大丈夫だよ。もういないよ」
ぎゅうっと抱き締めてあげると落ち着きを取り戻したのか、ゴメンといって離れてしまった…あぁ、寂しいなぁ…。
「い、…行こうっ…」
「あ、待って…ボク怖いから手繋いでいい?」
ジョンイナの手を握ると一瞬ビクリと震えたけど、すぐに握り返してきた。
「し、仕方ないなっ、」
「ありがと」
ふふ、強がって前歩いちゃって…
あぁ…ほら、あそことか出てきそうだけど…
『ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!』
「わぁぁぁ!!!!タオ!タオ〜…っ」
ほらぁ、案の定出てきたオバケに思い切り顔を撫でられてまたボクの胸の中に戻ってきた。
「ほっぺ!ほっぺ触られたぁぁ!!」
「大丈夫だよ…ほら、…チュ」
擦りまくっているほっぺに軽くキスすると、ポケッとなって静かになった。
「落ち着いた?」
「う、うん…今…」
「ん?ほら、さっさと出ちゃおう?」
「え、あ、ちょ…タオ待って、…っぎゃぁ!タオ、タオぉ」
もう抱き付く事に抵抗はなくなったんだろう。その後はお化け屋敷から出るまで、ずっと抱き付いて離れなかった。
「あ〜…皆先に違う所行ったみたい。メール着てたよ」
「タ、タオ…あの、ゴメン抱き、」
「ねぇ、ジョンイナ一緒に観覧車乗ってよ〜」
「え?あ、うん…いいけど、」
「じゃぁ、行こう!夜景がキレイだと思うよ♪」
まだなんか言いたそうなジョンイナの手を引いて、観覧車に向かう。
ふふふ、ジョンイナ顔真っ赤。
「夜景キレイだなぁ…」
「ジョンイナのほうがキレイだよ」
「な、バ、バカっ…////」
「(ふふ、早くボクを好きになってよ)」