えくそ本文2
□16.ときめく
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【16.ときめく】
「ジョンイナ!危ない!!!」
「え?…わっ!!」
背中を押されてちょっとよろけたけど、壁に手を付いて耐えれた。
状況が理解出来なくて後ろを向けば、
スホヒョンが床にうずくまっていた。
「え?…ス、スホヒョン?」
「いたたた…」
スホヒョンの近くにはボールが落ちていて、野球部の人が「大丈夫ですか?!!」って飛んできた。
野球部の人にも笑顔で「大丈夫」ってボールを渡して立ちあがった。
「ヒョ、ヒョン本当に大丈夫ですか?保健室…病院行きましょう!?」
「病院って…大丈夫だよ肩だし。それより…」
肩を抑えながら近づいてきたスホヒョン。
「ジョンイナはケガしてない?ゴメンね結構強く押しちゃった」
全然ぶつけてもいないオデコとか背中とか確認して、「よかったぁ」って笑ったスホヒョンに不覚にもときめいてしまった。
「ジョンイナ?やっぱりどこかぶつけた?それとも風邪?」