てんたぷ本文
□朝ごはん *
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カチャ、となるべく音を立てないようにドアを開いてベットへと近づくと、床に落ちていた脱ぎ捨てられた服に足をとられつまずいてしまった
「ほっ(危なかったぁ)…チョンジヒョン…」
本当にかっこいい顔してるなぁ、グループのビジュアル担当と自負してるのも頷けるくら整っている顔
「ヒョン起きて…朝だよ?」
わりと目覚めは、良いチョンジヒョンだけど、ゆさゆさ揺さぶってみても、眉間にシワを作るだけで今日はなかなか起きてくれない…
う〜ん…どうしよう…
どう起こそうか考えながら頬をつついていたら、いきなりぐいっと、頭を引き寄せられた
いつから起きてたのとか、考える間もなくチョンジヒョンの顔がアップになってキスされてる事に気づいた
「んっ!…ぷはぁ!」
「…おはよう」
「おっ…おはよぅ…ヒョン…起きてたの?」
「ふふっ、うん♪」
起きてたなら、起きてよ!!!とブーブー文句を言っても、チョンジヒョンは、くすくす笑いながらオレの少し乱れた頭と頬を撫でるだけで、…怒ってるほうがバカみたいだ…
「もぅ…ヒョン起きよう?」
「えぇー、もうちょっとゆっくりしたいーラブラブタイムしようよぉ〜」
「(ラブラブタイムってなんだっ!)オレ今日、朝ごはん作ったんだ。一緒に食べよう?」
「えっ!ニエルが?!」
作ったと言った瞬間、眠気で細くなっていたヒョンの瞳が一瞬で大きくなった
「うっ…うん…」
「!!!」
「(なんかプルプル震えてる…そうか滅多に作らないオレが作ったんだもん、食べるの不安だよな…)ヒョン、見た目は…アレだけど、味は大丈夫だから、…嫌なら食べなくても…、」
「もう!嫌なわけないじゃないかぁ〜!ふふっ、見た目も味もあんまり気にしないよ。ニエルが作ってくれたことが嬉しいんだからさ」
唇にチュッとキスして、くさいセリフをさらっと言って、よし!さっさと起きよう!とガバリと起きたニコニコ笑顔のチョンジヒョンと、まださっきのくさいセリフにベットに突っ伏したまま顔があげれないオレ…
「チャギヤ〜早く朝ごはん食べよう!」
起こしにきたのはオレなのにいつの間にか立場が変わっていて、両腕を引っ張られながら、今度は頬にキスされた…ヒョンってテンション上がるとよくキスするよなぁ…まぁ、メンバーにもするんだけど、でも、
「んふふー本当嬉しいなぁ」
…こんなに喜んでくれるなら、たまに頑張って料理するのもいいかなぁ…
〜朝ごはん〜
ガリッ!!!!
「…ニエル…殻が…はいってる…」
「!!!……」
食器を洗ってる時に、今度一緒にごはんを作ろうとチョンジヒョンが言ってくれました…。
ごめんね!ありがとうチョンジヒョンっ!!!
「オレが手取り足取り教えてあげるよっ☆(ウインク)」
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