いんぴに4

□ロイヤルヴィラA
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「おじゃましまぁーす」

『おぉ!ソンギュくん!いらっしゃい』

「お兄さんこんにちは。これお土産です」

『おぉー!ケーキ!ありがとう!!あぁ、でもオレは後で食べるから取っておいてくれ!』

「お兄さんお出かけですか?」

「ヒョンはアルバイトの面接に行って来るんだって」


お兄さんはバタバタと準備して、ジャージのまま面接に行ってしまった。ジャージのままは、ダメなんじゃぁ…

っていうか、…幽霊さんまだいるんだ…


「ジンギ、まだ幽霊さんいるんだね」

「うん。色々役に立つから夏は一緒に暮らす事にしたんだ」

「そう、なの(役立つって??)」

「おばさん、これ冷やしといて。ケーキ喰うなよ」

『はぁい』

「???」


開いていたクローゼットを閉めて、さっきより密着して隣に座って来る。


「ジンギ?」

「邪魔者もいないし、涼しいし…ソンギュ…」

「え、ちょ、ケ、ケーキ食べよう?!」

「大丈夫おばさんの近く置いて置くと冷えるから」

「なにそれ、どんな機能?!」


冷たいフローリングにゆっくり押し倒されて、肌が粟立った。






************




「うっ、寒い…」

「寒い?床に寝て冷えたかな?」


この部屋冷房ききすぎじゃない?
っていうかエアコンないのにどこから冷気が?


「おばさーん。ちょっと下げて?」

『はぁい(今日もエロかった…)』

「え、」

「ん?」


暖かいコーヒーを持って来てくれたジンギに思い切って聞いてみた。


「あの、もしかして幽霊さんが冷気を…?」

「うん。涼しいでしょう?朝も決まった時間に起こしてくれるし。夏の間は一緒に暮らす事にしたんだ」

「へ、へぇ…(なんて人たちなんだこの兄弟)」

『ただいまー!』

「あ、ヒョンお帰り。ケーキ食べる?ソンギュも食べよう。動いたから糖分取りたいだろ?」


ニヤリと笑うジンギの肩を叩きながら、クローゼットに向かうジンギ。
そういえば幽霊さんにケーキ渡してたな…まさか…


「おぉ、冷えてる。冷えてる。あ、ソンギュ優しいなおばさんの分まで買って来たのか」

『ありがとうございます』

「いや…冷蔵庫変わりなんだ…」

『わぁ、美味しいです!』

「どうも、あはは、は…」








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