いんぴに4
□悶々させてみる
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「はぁ、さっぱりしたぁ」
風呂から上がったソンギュヒョンを見て、怒りがこみ上げる。あれほど、やめて!って言ったのに。
「…なに、ホヤ」
ソンギュヒョンの格好。
ダルダルのタンクトップに太もも丸見えの短パン。真っ白いプニプニの肌の露出が多すぎて、釣られてくる虫が多いのわかんないの!?
「なに、なんか怒ってるのか?」
ジッとヒョンを見て、何も話さないオレに不安を覚えたのか傍に寄って来て服の裾をツイ、っと引っ張る。…そうゆうのも、オレ以外にするのやめてよね!
「ホヤ?」
不安がピークに達したのだろうか、涙目になってきた所でソファーに押し倒した。
「ん、んぁっ、」
口の中に割って入って、上あごに擦り付ければ震える身体にほくそ笑む。
歯列をなぞって、舌を甘噛みすれば下半身にクル甘い声。
でも、今日はココまで。
「…え」
「ん?」
最後にチュ、と可愛いキスをしてソンギュヒョンの上から退ければキョトンとした顔。
そうゆう顔も他のやつに見せないでよね。
「ホヤ?」
「なぁに?ほら、ヒョンもう寝ましょ。明日も早いんだから」
「え、あ、…うん…」
手を引いて部屋へ促せばモジモジしながらも、大人しくベッドへ入っていった。
「…おやすみ」
「おやすみ、ソンギュヒョン」
何か言いたそうな顔してたけど、気付かないフリしてオレもベッドに入る。
ソンギュヒョンも、たまには悶々しちゃえばいいんだ。日々のオレの気持ちもちょっとはわかるでしょ(本人に自覚がないから気付くかどうかわかんないけど)
でも耐えきれなくなったら、おいで?
いっぱい甘やかしてあげるから。
「ホヤ、あの、一緒に…寝てもいい?」