いんぴに4
□可愛くなりたいヒョン
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今日のソンギュヒョンはおかしい。
ベタベタするのがあまり好きじゃない人なのに、オレにべったりだった。
まぁ、べったりって言ってもただ傍にいたりするだけなんだけどさ。
でもね!!オレがミョンスと仲良く喋ってると、口を尖らせてるの!めちゃくちゃ可愛い!!
今もね、オレとミョンスが喋ってるのに耐え切れなくて部屋に引っこんじゃった。
「ソンヨラ、顔気持ち悪い」
そんな事言っちゃうミョンスを無視して、可愛いソンギュヒョンのご機嫌を直しに行こう。
「ヒョーン」
部屋のドアを開ければ、まだ口を尖らせてるソンギュヒョン。あぁ、本当今日はどうしたの?めちゃくちゃ可愛い。あ、普段も可愛いけど!
「ソンギュヒョン?」
チラッと見ただけでそっぽを向いてしまって、思わず苦笑すれば肩を叩かれた。
「…ヨルなんてキライ」
「えーオレは大好きですけど」
そっぽ向いたままの頬っぺたに可愛いキスをすれば、ポカポカ叩いてきた手を取って抱き締めれば大人しく胸に顔を擦り付ける。
あー、可愛い…
「もぉやだ…」
「え?なにがですか?」
「…お前の事好きすぎて…やだ…」
胸に顔を当てたままだから、モゴモゴ聞きにくいけどオレ都合のいい事はよく聞こえちゃうんですよ。
ベッドに押し倒して顔を覗き込めば、可愛い細い目は恥ずかしさからかウルウルしちゃってる。
「ヒョン、そんな可愛い事言わないでよ」
手加減出来ないじゃんって冗談で言えば、首に手を回されて首筋にキスされた。
「…ヒョン、そうゆう事したら、」
「手加減なんてしなくて、いいから」
真っ赤な顔してそんな事言って、自分はいっぱいいっぱいのクセに。
言ったのはヒョンだからね。ってキスをすれば早くしてって言うもんだからオレの理性はなくなった。
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「腰痛い…」
「えー、『もっとぉ、よるぅ』って言ってたのソンギュヒョンですよ?」
「い、いってないし!!」
「えー、可愛かったのに」
「ど、どうせオレはミョンスとかみたいにいっつも可愛くないし…」
「もぉ、ヒョンは可愛いですってばー」
「…別に気使わなくてもいいし」
「もぉ〜」
「なに、あれ。リビングでいちゃつくの禁止って言ったじゃん」
「まぁまぁ」
「ソンヨルヒョン顔ニヤケまくりですね…ムカつく…」
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