いんぴに4
□見慣れればいいかも
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後続曲の為にみんな今日は美容院に行っている。
オレとソンヨルはドラマに出てるからお留守番。
「みんなどんなのになるのかな〜」
「楽しみですね〜」
ソンヨルとほのぼの会話していたら、玄関がガチャガチャ開いてわいわいと帰って来たみたい。
「ただいまぁ〜」
ドンウ、ソンジョンと入って来て、
ソンヨルとほぼ同時にソファーから立って、ふたりの頭に注目した。
「え!なにそれ!カッコイイ!」
「うわーソンジョンやったなぁー男らしい」
「もぉからかわないで下さいよぉ」
ドンウもソンジョンもニコニコ笑って満足そうだ。へぇー今回こんな感じなのかぁ…
「へぇーみんなこんな感じなんですか?」
ソンヨルがオレも少し考えてた事を聞いていると、ホヤとミョンスが入って来てふたりでその後頭部に注目する。
「ふたりは、入れなかったの?」
「あはは、さすがにミョンスには入れられないでしょ」
そっか、そっか。うちの顔にそんな事出来ないよね。少しホっとしてそういえば、ソンギュは?ってそう思ったと同時位にリビングのドアからソンギュが入って来た…
「ソン、」
「……」
「ソンギュヒョン?!ヒョンまで入れちゃったのぉぉ!!!?」
ありがとうソンヨラ。
オレの言葉を代弁してくれて。
にしても、マジかぁーソンギュまでライン入れてくるとはー…
「変…?」
オレに上目遣いで聞いてくるソンギュは、いつもなら可愛いなぁって思えるけど、どうにもやっぱり厳つくて。「うーん」って回答に困っていたら、部屋に引っ込んじゃった。…あぁ、拗ねちゃった?
「あーぁ、ソンギュヒョン絶対傷つきましたよ」
「かわいそう〜」
「や、だって、アレは、ちょっと…だろ」
「見馴れれば可愛いよー」
「ドンウヒョンは、ちょっと黙ってましょうね」
「とりあえず、慰めに行ってきて下さいよ」
このままじゃ、明日からの撮影にも影響が出るってみんなに押されてソンギュの部屋へ。
コンコン、ってノックしても返事はなし。
寝て…は、いないよね。
「入るよー」
部屋は案の定真っ暗で、ベッドがこんもり盛り上がってる。微かにグスッって鼻をすする音まで聞こえてくれば、少し可哀想になってきた。
「(オレのせいで傷ついたんだもんな…)」
ベッドに腰掛ける前にスタンドの灯りをつけて、そっと布団を剥げば厳ついライン。
あー、ソンギュの可愛い髪がぁぁ…
どうすんの、コレ。ソンギュ舞台あんじゃん。あの妖艶吸血鬼のソンギュはどうすんの?!
改めてまじまじ見てもやっぱり可愛くない…あ、ごめん。
オレの心が読めたのか、腕で顔を隠してまた泣き出しちゃった。
「あー、ごめんってソンギュ泣かないで?」
「うるせぇ…どっか行け」
「もぉーごめんって」
抱き締めて顔を隠してる腕を退ければ、いつものソンギュ…ではないけど、やっぱりオレの可愛いソンギュだ。
まぁ多少横が厳ついんだけど…でも、まぁ…これは、これで…
「(Sっぽくて)いいかも」
「…気使わなくても、いいし…」
「ねぇ、触っていい?」
「まぁ…いいけど」
少し機嫌がよくなったっぽいソンギュのライン部分を触らせてもらうと、一気にそれの虜になった。
「わぁ!!シャリシャリして気持ちイイ!」
「そうか?まぁ、手触りはいいかもな」
「気持ちイイなぁー」
「んっ、おい、触りすぎ」
「んふふ、気持ちイイ?」
「は?ちょ、…おい!なんで舐めんだよ!!」
「え、なんか舐めたくなった」
バカじゃねーの。ってようやく笑った厳ついラインのソンギュにさっきドンウが言ってた言葉の意味がわかった。
「見慣れれば可愛いよ」
うん、その通りだね!!っていう事で…
「ん?ウヒョナ?なに、ちょ、おい!!」
「ムラムラしてきちゃったから、いいでしょ?」
「はぁ?!さっきまでイヤそうな顔してたクセに!!」
「イヤそうな顔はしてないよ。あー可愛いソンギュがぁーってちょっと思ってただけだよ」
「やっぱり思ってたんだな!!」
「今は違うってば!!イタッ!ちょ、やめて!!」
いつもの可愛いポカポカじゃなくて、もう本当ボカボカと殴られて踏まれたんだけど。
「…あ、コレもいいかも」
「変態か!!!この野郎!!」
「(もっと下踏んでくれないかなぁー)」
「ちょ、お前なんで大きくしてんだよ…」
「女王さま!!!(ガバッ」
「ぎゃぁ!!やめっ!離れろ!!」
「ね?見慣れれば可愛いでしょ?」