いんぴに4
□主従関係?
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「ソンギュさま、おはようございます」
カーテンをシャッ、と開けられて朝日が瞼の裏まで射し込んで来る。
それが嫌で布団に潜り込んで二度寝しようとしたけど、そこはうちの優秀な執事に阻まれた。
「ほら、起きて下さい」
布団を捲られて、身体を起こされてモーニングティーを持たされる。
オレはソンミニヒョンみたいに、朝から優雅にこんなの飲んでられねーよって何回言えばわかんだよ。
「…お前いつ帰って来たの」
一口だけ飲んでやろうと口をつければ、そのまま飲んでも丁度いい温度で、さすがオレの趣向がわかってんな!
ってそこにもイラッときたし、出張から帰って来たのに報告に来ないのにもイラッとした。
「昨日の夜に…夜中ですよ」
「オレにとっちゃ昼間だ」
「でも寝てたし」
「起こせば、」
そこまで言いかけてハッ!とした。
オレは今なにを言おうとしてたんだ。
これじゃぁ、逢いたかったみたいじゃないかっ!
そんなのわかれば、こいつ絶対調子に乗るんだから…
そっと手の中のカップから横に立ってる執事を見上げれば、満面の笑みで手の中のカップは回収されてベッドに逆戻り。
「ちょ、お、起きなきゃいけないんだろっ?」
「ソンギュ、そんなにオレに逢いたかったの?」
嬉しいっ!って抱き着いて顔中にキスされている間。
コイツは、本当にさっきまでオレを「ソンギュさま」って呼んでた優秀なうちの執事なのかと毎度不安になる事を考えてたけど、その考えはウヒョンの手に翻弄されるうちにどっか行った。
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