えくそ本文

□キス一回
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「カイ!今日の当番お前だろう?」


「う、だって…練習してたから…」


「だってじゃない!みんなで決めたろう?当番の日は、練習も早く切り上げてやるようにって」


「だって、どうしても出来ない所があって…」


「だってじゃな〜い!!」




シュンとなったカイは怒られて耳が垂れた犬みたい。普段は猫みたいな性格だけど。




「あの、ヒョン…ごめんなさい…次はちゃんとやるんで…」


「うん、反省してるならいいよ。…でも当番変わったオレにお礼頂戴?」



お礼?って首を傾げるカイが可愛い。




「キス一回で許してあげるよ」


「はっ…?!キ、キス?!」


「そ、今日結構大変だったんだから」




チラッとオレが畳んだ洗濯物を見ると、
カイも結構な量だな…ってわかったんだろう。わかりました、と消え入りそうな声で呟いた。




「スホヒョン…目、瞑って下さい…////」


「はいはい」




目を瞑ると、躊躇うカイの雰囲気が伝わってきて、ニヤニヤしそうだったけど、耐えたオレはスゴいと思う。




チュッ、




触れるか触れないか微妙な感触が唇に当たった。…まさか指とかじゃないよな…

目を開いてカイを見れば、耳まで真っ赤にして下を向いてる…。

うん。これを見たら、ちゃんとしたんだなってわかるわ。




「別に口にじゃなくてもいいのに」




もうニヤニヤ顔が抑えれなくてそう言えば、
もっと赤くなって、言葉にならないって感じになってる…かわいい〜どんだけ赤くなるんだろ








「ねぇ、もっとちゃんとしたキスする?」







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