えくそ本文

□かまって
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ひとりの時間をゲームをして、
楽しく過ごしていると鋭い視線が背中に刺さる


チラリ、と後ろを向けば
サッと物陰に隠れる人影。

まぁ、誰かってのはわかってるんだけど。


無視してサクサクゲームをしていると、
首に手が回って背中にのし掛かられた。


「ぐっ、…ちょっと…重たい」

「失礼な。お前より重くないもん」


そう言ってもっと体重をかけてくるので、
ボクのお腹は膝につきそうだ。


「ちょ、っと…ジョンイナ降りて」

「むぅ」


案外素直に降りて、ソファーの隣に座ったのを確認して、ボクは安心してまたゲーム。



じー


隣からめちゃくちゃ視線が感じられる。

もうこれはチラ見とかじゃなく、ガン見!!


「はぁ…なに?」


とりあえずゲームは一時停止にして、
コントローラーを置いてジョンイナに向き合えば、パァ!と顔に花が咲いたように笑顔になられた。


「ゲームは?終わった??」

「いや、一時停止中だけど」

「まだゲームするの?」


耳が生えてたらしょげているんだろうなぁ
そんな気がする。


「ジョンイナもゲームする?」


わかんないフリして、そんな話をしてみる。


「せふなぁ…」


体育座りを解いて、ボクに寄ってきて
服の裾をちょいちょいと引っ張ってくる。

ちょっと頬を染めて、せふなともう一度名前を呼ばれて、グッときたけどまだ我満。


「どうしたの?」


ボクのポーカーフェイス大丈夫かな?
ニヤニヤしてないかな?

ジョンイナの髪の毛を梳いてあげると、
目を細めて口角があがった。

ほんっと、猫みたい


「せふなぁ…ねぇ、」


首に手を回されて肩口におでこをグリグリされる。


ふふ、かわいい


「せふな、せふなぁ〜」

「なに、どうしたの?」


ん〜!!って駄々をこねる子どもみたいな声を出してるジョンイナの背中をポンポン叩いてあげると、ボソボソと何か喋ってる。


「ん?」

「…って」


顔を一生懸命ジョンイナのほうを向けて、
何を喋ってるのか耳をすませる。


「かまって!!」


ちょ、耳がキーンってなる!

耳たぶを持たれて、耳に直接伝えてきたワガママにどうかまってやろうかと顔がにやける。


「なに、どうして欲しいの?」


顎を掴んでキスすると、トロンとなる目にそろそろボクの理性が吹っ飛ぶ予感。


けど、突然入ってきたクリスヒョンに頭をスリッパで叩かれてボクの意識が吹っ飛んだ。








ごめんセフナ…w

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