えくそ本文
□まだまだ子ども?
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ピンポーン、
あぁ!待ってました!愛しのジョンイナ!!
宿舎である部屋に上げて、リビングへ通す。
「オニュヒョン、ジョンヒョニヒョン、ミノヒョン、キボミヒョン。お久しぶりです!!」
オレへの久しぶりの言葉は、「久しぶり」って片手を上げただけなのに!
他のヒョンたちには、深々と頭を下げて
持参した手土産を渡してニコニコ笑顔を振り撒いてる。
ジ「えーお土産なんていいのに」
オ「気遣わなくていいのに。ありがとう」
ミ「テミナと違って気が利くね。良いお嫁さんになるよ」
キ「お茶淹れよっかー」
ほんと、このヒョンたちにお土産なんていらないのに。っていうか、ボクが気遣わないとか本当の事、恋人の前で言わないでくれる!?ミノヒョンは、後で絞める。
「ジョンイナ!部屋に行こう!!」
「え?あ、ちょ、テミナ!」
良いお嫁さんになるに決まってんじゃん!
ボクのお嫁さんになるんだから!!
自分の部屋にジョンイナと入って、
邪魔されないようにカギもかけておく。
ジョンイナは、初めて入ったボクの部屋に興味津々みたいでファンの人から貰ったものを飾っている棚を食い入るように見ている。
「ジョンイナこっち来てよ!」
「はぁ〜い」
知ってんの?今日逢ってからほとんどボクと話してないんだよ?!
そんなんだから、ヒョンたちにもファンからのプレゼントにも嫉妬しちゃうんだ!
「なに?なんか怒ってんの?」
「別に…」
あぁ!もうジョンイナがせっかく気を使ってくれてんのに…ボクのバカ!!
自己嫌悪でボクのテンションは、どんどん下がっていってしまう。
「テ〜ミ〜ナ〜」
ジョンイナがお腹に抱き付きてきて、
予想だにしていなかった出来事に反応が遅れてしまって、無反応に見えたんだろう。
「テ〜ミ〜ナ〜?なぁ、怒ってんの?」
下から見上げてくるジョンイナ。
めちゃカワっ!!
「テミナとケーキ食べたくて買ってきたんだけど、…」
ドキドキうるさいボクの胸っ!!
ちょっと黙って!!
「食べない…?」
「いただきますっ!!!!!!」
************
「………………」
「あはは!オニュヒョンさすがです!」
「ジョンヒョニヒョン!これも食べて下さい!」
なにコレ…どうゆう事…?!
「いやぁ〜近くまで来たので、テミナついでに迎えに行こうってなりまして」
「そっかぁ〜変態に襲われたりしたら大変だもんねぇ」
キボミヒョン!なんでボクを見るの!?
「狼とかいるかもだもんねぇ」
オニュヒョンなんでニコニコしながらボクを見てんの?!
はぁ…みんな楽しそうにワイワイしてるけど、ボクは全然楽しくないよ…!!
ぶっすーっとひとりソファーに座ってジュースを煽っていると、横に眉毛を下げたジョンイナが座ったけどボクの心はそんなんじゃ晴れないよ!!
「テミナ…ゴメンな?なんかうちのヒョン達が」
「…別に」
せっかくジョンイナが手を握ってくれているんだけど、モヤモヤしすぎて萌えない。
「テミナ、ケーキ食べない?さっき食べれなっかったでしょう?」
「いらない…ジョンイナ食べなよ」
ジョンイナの顔から笑顔が消えていくのが、見なくてもわかる。
せっかく繋がっていた手が離れていってしまう。
たまにケンカするけど、こうなると怒ったほうが出て行ってそれを追いかけて謝るっていう流れ。
でも、今日のジョンイナは中々立ち上がらない
「…テミナ…」
冷たくしたのはボクのほうなのに、
ジョンイナの反応が恐くて、恐る恐る見ると目の前にフォークが差し出された。
「え…」
フォークが近すぎて、ボヤけてしまう。
ジョンイナを見れば、さっきのボクの冷たい態度に泣きそうになったんだろう涙目だ。
「ジョ、」
「テミナ、あ〜んして?」
「え、?あ、は?」
「あ〜ん!落ちちゃうよ」
慌てて口を開けると、すかさずフォークとその上に乗ったケーキが口の中に入ってきた。
ジョンイナを見れば、涙目ながらも嬉しそうに微笑んでいてボクもなんだか泣きそうになる。
「ふっ、テミナ、クリーム付いてる」
「えへへ、取ってよ」
口の端に付いたクリームをチュと舐め取って、美味しいねって笑ったジョンイナを「食べたい!!」と思ったけど、空気を読んだボクはまた食べさせて貰うだけにしといた。
ジョンイナとは、いつひとつになれるのかな…
今度は、ヒョンたちがこれないような所で
デートしないとなぁ…。
ジョンヒョニヒョンに聞いてみよーー!!
************
スホ「あぁ!!アッパはそんな子に育てたつもりは、ありませ〜ん!!うわ〜ん!!」
オニュ「スホ、泣かないでよ。ほら、カワイイじゃないマンネ同士イチャイチャしてて」
ミノ「カワイイは、カワイイですけど…オニュヒョン。テミナ完璧にジョンイン襲おうとしてますよ?」
ジョンデ「好きなようにさせたればいいじゃないですかぁ」
キー「甘〜い!!うちのテミナがカワイイ顔してるからって信用しちゃダメ!」
タオ「ねぇねぇ隊長、テミナこの前48手って本読んでたけど、あれってなんなのー?」
クリス「え…、えーけーびーの本じゃない、か?」
ミノ「苦しすぎるよ!」
タオ「そっか!」
スホ「あぁ…うちのマンネたちは、純粋だなぁ…しくしく」