えくそ本文

□いたずら電話
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出張先のロンドンから国際電話。


高くつくだろうけど、やりたいんだもん。



ひとりオレがいない部屋で待つ、ジョンイナにいたずら電話www
1回やってみたかったんだよねぇ〜



〜♪♪♪〜


待ちうたが鳴り響く部屋に心がはやる。

…あ、知らない番号は取っちゃダメって言ってるから出ないかも!


「…もしもし?」

「あ〜もしもし…スホさん?」

「は?」



ふふふ、オレはココにいるんだけど〜


声変えてるのバレてないよね?

ジョンイナ、なんて言うかな〜?


「あの、…スホヒョンは、いないんですけど」

「あ、そうなの?」

「は、はい…あのどちら様ですか?」


どちら様って!!ジョンイナそうゆう敬語知ってたの?!


「仕事でお世話になった者なんです」

「そ、そうなんですか…うちのスホヒョンがお世話になりました」

「そっかースホさんいないのかー」

「スイマセン。今出張中で…」


ジョンイナ、「うちの」とか、なんか奥さんみたい〜!!

くふふ〜楽しい〜


「こほんっ、…スホさんは、お元気ですか?」


なんて、答えるのかなぁ?


「はい、元気です。…ふふ、元気すぎて大丈夫かなって思う位で」

「あはは〜じゃぁ、居なくて静かでいいね」


「そうですねー」って返しを予想していたのに、悲しそうな声が聞こえてきて焦る


「でも、やっぱりいないと寂しいですね…」

「え、」

「いる時は、ウザいとか言っちゃうけど、ひとりで寝る時とか…」


いつもそんな事言わないジョンイナが、「寂しい」って!

やっぱりいつもの「ウザい」は、愛情表現だったんだなぁ!!うん!!!


「早く帰ってくればいいですね!」

「ぐすっ、…そうですね。スイマセン、えへへ…恥ずかしいな」


なにそのカワイイ感じ!!!

オレがいない間にそうやって愛嬌振り撒いてんの?!


「じゃ、じゃぁ、」

「はい…あ、あと…」


電話を切って、携帯を握りしめる。
…ジョンイナ、オレがいない間に浮気とかしてないよね?


「あぁ〜でも可愛かったなぁ〜ふふっ、いないと寂しいんだって〜!!」


くふふ〜!と幸せを噛み締めて、ベッドでゴロゴロしていると、今回一緒に出張にきたクリスが風呂から上がってきた。


「風呂までお前の気持ち悪い声が聞こえてきたぞ」


なんだよ、水も滴るいい男か?!悪口言っててもイケメンか!!


「ジョンイナがねぇ〜オレがいなくて寂しいって言ってたの〜」


さっきのやり取りを教えると、ワシャワシャと頭を拭いていたタオルを投げられて「キモっ…」と言われた。なんで?


「んな事してないで、ちゃんと電話してやれよ」

「んふ〜ダメ〜なぜなら、…国際電話って結構かかるのね!!」


うわーん!さっきの電話たかだか10分位なのになにこの金額?!
今月の無料通話料軽〜く飛び越えて行きやがって!!


「バカだな」

「しくしく…でもメールしとこ」


ジョンイナに送るメールを制作中に思い出した。


「そういえば、さっきジョンイナが終わり際に可笑しな事言ってさぁ「お土産は、フォートナム&メイソンの紅茶とお菓子でいいってスホヒョンに言っておいて下さい」って言われたんだよねぇ」

「え」

「ねぇー可笑しいでしょー?オレ(架空の仕事仲間)が直接電話すると思ったのかなぁ?」

「お前、それって…」

「んー?」


「なんでもない」って歯磨きし始めたクリス。変なのー。そっかージョンイナお土産は、紅茶とお菓子ねー!オッケー!!


取り敢えず「愛してる!」ってメール送ったら、「今何時だと思ってる」って返ってきた!


ゴメンね!時差気にしてなかったよ!!!
あれでも、さっき電話出てくれたよね…?










「お土産…紅茶…?」

「うん。欲しいかな〜って思って!」

「(気づいてないのか…?)」

「お菓子もあるよ!」

「ありがとうございます(この人詐欺とかに合わないかな…心配だ)」

@heekyu

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