えくそ4
□ちゆちゆ
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スホヒョンがあんなに怒るの初めて見た…
そりゃ怒るよね…でも、あんなに怒らなくても…ぐすっ、
「ジョンイナー?どうしたのー?」
「レ、イヒョ、ふぇ…」
リビングで泣いてたからオレを発見したレイヒョンが、頭を撫でてくれる。うう、優しい手。余計に涙が出てくる。
「ふぇー」
「あれれ、泣き止まないねー」
イヤな顔せずにニコニコしてるレイヒョンの為にも涙を止めたいけど、止まらない。
「治癒治癒〜」
「ふっ、…ぐすっ、ヒョンの能力?」
「ふふ、ヒョンの治癒はすごいんだよー」
頭を撫でながら「治癒治癒〜」と呪文をかけてくれる。本当に効きそう。だって涙が止まってきたから。
チャ『なにあれ!かわいい!!』
ベク『レイヒョンも治癒能力とはやるね』
チャ『さっきまでこの世の終わりみたいな顔してたジョンイナが、もうニコニコしてる』
ベク『オレらもどうするべきか迷ってたもんなー。さすがレイヒョン』
チャ『で?そのジョンイナを泣かせたヒョンは、なにしてんすか』
スホ「だって…」
ベク『怒りすぎたって誤ってくればいいじゃないですか』
スホ「だって…」
チャ『イジイジイジイジ、ウザったいすね!』
スホ「だって、ジョンイナが悪いんだし…」
ベク『じゃぁ、一生そこでイジイジしてて下さい』
チャ『オレが慰めて来よー!』
スホ「…今更なんて誤ればいいのさ…」
ベク『ごめんね。でいいじゃないですか。じゃぁ行ってみよう!』
スホ「え?え、ちょ、ま!!!」
スホヒョンがつまずきそうになりながらリビングに入って来た。
目が合ったけど、すぐに逸らされちゃった…まだ怒ってるんだ…
「スホー」
「え、なにレイ」
「ちょっと、ちょっと」
スホヒョンを目の前まで呼んで、
すくりと立ったレイヒョンはスホヒョンをソファーに押しやった。
「なに、レイ」
「ジョンイナとお話しあるんでしょー?」
「「え」」
お互い隣を見ればやけに近い距離。
レイヒョン!!
「じゃぁ、ボクは行くねー」
「え、ちょ、レイヒョン」
「次ジョンイナ泣かしたら許さないよ?」
「…うん」
レイヒョン行っちゃった…
え、どうしよう…
オレが悪いんだし、これじゃスホヒョンが悪いみたいじゃんか。
「スホヒョン、ごめ」
「ジョンイナ、ごめんね」
「え、あ」
「怒りすぎたよね…ごめん」
「スホヒョンは、悪くないよ!オレが、悪いんだ」
せっかくレイヒョンが止めてくれた涙がまた溢れてくる。
「また泣かしちゃった…レイに怒られるなぁ」
「う、ごめんなさぃ」
「ふふ、…じゃぁ、もう謝り合うの終わりね?」
抱き締めてくれたスホヒョンの肩に顔を埋めて、仲直り出来た事にホッとした。
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『で?なんで怒られてたのジョンイナは』
『これらしいよー』
レイヒョンが指さした流しには飲み終わった健康ドリンク。
『え?』
「スホが大事にしてた最後の1本飲んじゃったんだって』
『…それだけ?』
『スホも心が狭いよねー』
『……』
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