えくそ4

□お薬ちょーだい
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トントントン、ノックの音に顔を上げれば、隙間からタオの顔。「入ってもいい?」と少し元気がない感じ。

???
夕食の時はキャッキャッしてなかったか?

ベッドに寝転んでたから起きて隣に座るように促して、座ったと思ったらなにも話さないタオ。


「タオ?どうした?なにか用あったんじゃないの?」

「うん、」


下を向いたままで、またなにも話さない。
なにか悩みでもあんのか?話しにくい事なのかな?
言いにくい事なら話をふってあげたほうがいいのかな?と思って話しかけようとしたら、ポツリポツリと話し出した。


「さっきね、ルハンに相談したんだけど、」

「ん?うん。なにを相談したの?」

「最近ジョンイナ見るとムカムカするって、」

「は?」


突然の事にショック受けてるオレを無視して、さらに話を続けるタオがなにを考えているのかわからなくて話を聞くしかなかった。


「ルハンに『ジョンイナにお薬貰って来い』って言われちゃって…意味わかんないの」

「オ、オレも意味わかんないよ…」


そうだよね…ってため息つくタオの頭を殴ってやりたい所を堪えて、嫌われてるショックに震えながらなんで?って聞いてみる。
だってオレがなにかして嫌われてるなら、謝りたいし!


「オ、オレなんかした?」

「え?」


やっと顔を上げたタオは、きょとんとしてる。
オレの事キライって言ったのはお前だろ!


「キライじゃないよ?」

「は?!だ、だって、ムカムカするって!」

「違うよ。なんかジョンイナ見てるとココがムカムカするっていうか、キューってする」


ココって胸を押さえるタオ。
…は?…それって、……

ぶぁ!!っと顔が熱くなるのがわかる。
見られたくなくて「もう寝る!」って布団に潜り込んだ。


「ジョンイナ?どうしたの?」


顔まで被った布団を呆気なく捲られて、赤くなった顔をバッチリ見られた。


「やだ、お前帰れっ////」


タオの肩を押してどうにか帰そうとするけど、手を取られてさらに近付かれて除きこまれる。


「…ジョンイナ、可愛い」

「は、はぁ?!からかうなよ…いいから、」


帰れ。って言おうとした言葉はタオによって塞がれた。すぐ離れたけど、すぐにまた塞がれた。深く深く。


「んんっ、んぁっ、」


抵抗しようにも上から両腕押さえ込まれてて、されるがまま。やっと離れた頃にはクタクタで息も上がってた。


「…ボクなんでキスしたんだろ」


離れてオレを見てそう言ったタオに渾身の力でケリを入れてやった。


「いったぁー!なに!痛いよ!!」

「うるさい!帰れ!」


その日から可愛いと言ってはくっついて来て、キスしようとするタオとの格闘が続いた。












ルハン「タオもあそこまでしてんのに気付かないとか、スゴイよね」

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