えくそ4

□いってらっしゃい
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最近ジョンイナが冷たい。素っ気ない…まぁ、いつもなんだけど。なんか更に増したというか…なんでだろ。


「ジョンイナ〜ご飯だよ〜」

「あ、…はい」


目を逸らされて、横を通り過ぎてリビングに行くジョンイナの背中を見るのは悲しいな…



夕食も終わってみんなそれぞれ過ごしている。
ジョンイナは部屋に篭った。今がチャンスだ。


「ジョンイナ?ちょっといい?」


トントン、ドアをノックしても返事なし。

え、無視されてるとかじゃないよね?!
そうだったらマジ涙で出くるよ!?


「ジョ、ジョンイナ〜?」


ドアを少し開けて顔を入れると着替えてるジョンイナがいた。
あ、お着替え中だったの?ボーっとしてるみたいで、オレに気付かない。
イタズラ心が…よし!イタズラしちゃえ!


「ジョンイナ〜」


後ろから抱き締めれば、ビクリと身体をビクつかせて口をパクパクしてる。


「な、な、な、」

「あはは、ビックリした?」


顔を赤くさせて、離れて!って怒られた。
やり過ぎた?


「…な、にか用ですか?」


背中を向けて着替えるジョンイナが本気で怒ってる様にみえて許して欲しくて、また背中に抱き着いた。


「怒った?」

「…お、怒ってないから…離れてよ…」

「本当に?怒ってない?」

「怒ってないから…」


腕を解いて離れれば、素早く着替えてため息をついた。…やっぱり怒ってんじゃないの?
ベッドに座ったジョンイナの隣、膝もくっついちゃう位近付いてオレも座ったら、身じろぎながら距離を取られたからすぐに詰めた。


「ジョンイナ最近オレを避けてない?今も」

「避けてなんか…」

「うそ。昨日も目逸らしたし、今日なんてオレがソファーの隣に座ったら立って、どこ行くのかな?って思ったら部屋に篭ったじゃん」

「それは…」


少し強く言い過ぎたかな?困ったような顔は伏せられてしまった。でもオレもうすぐ仕事でこんな風にゆっくり逢う事が出来なくなるんだし、うやむやにしたくなかった。


「オレがキライになった?」

「そんな事ないよ!!」


ガバっ!と顔を上げたジョンイナの目はウルウルしてて今にも涙が落ちちゃいそう。


「じゃぁ、なんで避けんの」

「……」

「ジョンイナ、オレ嫌われてると思ってショック受けてたんだけど…理由もわからず避けられるオレの気持ち考えてくれないの」


グッと手を握って、言おうか言わまいかと迷ってるのか口をパクパク言わせてる。
そんなに言いにくい事なの?


「…ヒョン…行っちゃうじゃん…」

「行っちゃうって?」

「ルームシェア…」

「あぁ」


それが?って首を傾げれば、ジョンイナの目からポタっと涙が零れた。


「え、え?!ジョンイナ?」

「うっ、…ヒョンが、行っちゃうからぁ…」

「え?どういう意味?」

「うぅっ…」


え?オレが仕事でルームシェアするから?
それが理由って事?え、オレ良いように解釈しちゃうよ?いいの?


「ジョンイナ、オレが居なくなると寂しい?」

「うっ、ん」


ポタポタどころじゃなくなってきたジョンイナの涙を拭って、目尻にキスしてやればビックリした顔に変わった。良かった。次は笑顔にさせなきゃ。


「オレもジョンイナに逢えなくなるの寂しいよ」

「うん」

「毎日メールするよ」

「…メールだけ?」

「電話もするよ」

「ほんと?」


こんな理由で不安になっちゃう可愛い弟の為だもん。あれこれ理由つけてメールでも電話でもしてやるさ。


「だからもう泣かないでよ」


ギュウ!って抱き着けば、ふふふって笑いながら抱き返してくれた。良かった。






************




「じゃぁ、行ってくるね」

「うん」

「毎日連絡するよ」

「うん」

「っていうか今日Mカの収録で逢うしな」

「うん」

「ジョンイナからも連絡してね?」

「…いいの?」

「ジョンイナから連絡来たらスッゲー嬉しいから」

「…じゃぁ、する」

「…ハグしていい?」

「…うん」

「あー…行きたくなくなってきた」

「ふふっ、マネヒョンに怒られちゃうよ」

「もう少しこのままでいい?」

「うん」








ベク『さっさと行けよ!仕事!!』

チェ『昨日の夜からあんな感じだよねー』

ギョ『昨日なんて一緒に寝てたクセにね…』

スホ『え!なにそれ!ヒョン知らないよ!!』

シウ『さっさと付き合っちゃえよなー』

ルハ『まだまだ無理じゃない?チャニョル自覚してないみたいだし』

レイ『意外と鈍いんだねー』

クリ『あーえなーい時間がー』

タオ『あーいそーだーてるのさー』

セフ『ボクはジョンイナ慰めてあげよー♪』
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