えくそ4
□温めて欲しいなんて言ってないのに*
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4月だっていうのに、もう桜が咲いている所だってあるのになんで雪なんて降ってんの。
寒いったらありゃしない。
昨日は普通に暖かかったじゃん。
だからオレはTシャツに短パンで寝てたのに…
「ストーブも付いてない…」
そりゃそうだ。まだ6時前だし、ヒョンたちは誰も起きてないし。
寒さで冷えた身体。ストーブが温まるまでに風邪を引きそう…
「ジョンイナ?」
ボヤァと赤くなってきたストーブの前でガタガタ震えていると、後ろから声がして振り返ればルハニヒョン。
「ヒョンおはよ。どうしたの?早いね」
「それはこっちのセリフ。どうしたの震えて」
「寒いんだもん」
肩をすぼめてみても全然温まらない。
どうしよ…お風呂でも入っちゃおうなな…
でも面倒くさいな…って考えてたらルハニヒョンが背中から抱き着いてきた。
「お前冷たいぞ」
「起きたら布団落ちてた」
「また?いっつもだよな」
「そうでもないけど…んっ、ヒョンなに」
「暖めてあげようかな…って、」
シャツの中に入ってきた冷たい手に敏感に反応しちゃって、後ろでクスクス笑ってるヒョンにイラっした。
「やめてよ…っ、冷たいんだってば!」
他のヒョンたちが起きちゃわない程度の声で、止めるように言うけど楽しそうなルハニヒョンは止める気がなさそう。冷たい手が腹や背中を這い回る。
「暖まってきたんじゃない?」
暖まってきたんじゃなくて、恥ずかしくての間違いだから!
立ち上がってケリでも入れてやればいいんだろうけど、ヒョンにガッシリ抱えられているからそれも無理で、静かに抵抗しているけど疲れてきた(朝ご飯食べてないし)
「も、ヒョン…やめてって」
ヒョンの戯れにも疲れてきて、クタリと身体を預ければ「お!」っと勘違いな嬉しそうな声。
「ジョンイナ〜ヒョン、キスしたいなぁ〜」
「やだ。」
「えー!なんでー?」
「シー!ヒョン、うるさい。他のヒョンが起きちゃうでしょ!」
「じゃぁ、キスしよ♪」
「…やだってば」
なんで。なんで。と身体を擦り付けてくるヒョンの身体の変化に気付いた。なんで勃ってんのこの人。
「え、なんか萌えた」
カタカタ震えてるのにも、抵抗するのにも、声を抑えているのにも。ってこのヒョン、アホなの?なに朝から盛ってんのさ!!
手が胸の突起を探り当ててコネ回すからジタバタ抵抗してたら押し倒された。
もうストーブはガンガン温もりを与えてくれるし、暴れたから身体も温かい。もう温めてもらう必要ないから、ヒョンに退いて。と言ってもやだ。と返って来るばかり。
「もー…キスしたら退いてくれる?」
「退く!退く!」
現金なヒョンに飽きれたけど、これで退いてくれたら安いもんだ。
下からヒョンの首に手をかけて、期待に満ちたヒョンの目が閉じたのを見計らって、チュッとキスした。
「…それだけ?」
「したじゃん。キス」
「足りない。もっと」
「したら退けるって言ったじゃん!」
「ジョンイナ、大声出したら他のヒョンが来ちゃうよ?」
「うっ…ちょっと、ヒョンっ、んんっ、」
ここは大人しくされるがままのほうが早く終わるし、他のヒョンたちにバレなくていいかな?って考え出したあたりからもうオレの負けだった。
「あれーギョンス?どうしたの早いね」
「っ!ス、スホヒョン!ど、どうしたんですか?」
「んー?トイレー。あとストーブ付けとこうかなって」
「ストーブは大丈夫ですよ!誰かが付けてくれたみたいで」
「そうなの?」
「ほ、ほら!オシッコ漏れちゃいますよ!」
「わっ、まだ大丈夫だよー?」
「(朝からあんな事するなんて!!!////)」
「あれ、なんか声聞こえない?」
「鳥じゃないですか?!ほら!トイレ!!」
「そう?鳥っていうより猫みたいな…」
「(もぉ!!!!!!)」
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