いんぴに本文2

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カフェにて



「はー緊張するっ!」


カフェラテをグイっと飲んで、足をバタバタさせてるヒョンはいつもと違って面白い


「え、あのヒチョルヒョンが?ウソでしょ〜」

「なんだよオレだって緊張ぐらいするぞ」

「ふふっ、ソワソワして〜」


そう言えば、恥ずかしそうに鼻の頭をポリポリ掻いてる。こんな姿も見た事なかった


「あぁ〜あの店ソンギュ気に入るかなぁ」

「どこ予約したの?」

「〇〇って所」

「もろデートスポットじゃん!」

「いや、最初が肝心だろ」


前に付き合っていた彼女さんとの初めてのデートの前の日に違う女の人とデートしてたヒョンだけど


「ヒョン、ガチなんだね」

「ガチだよ!なんだと思ってたんだよ」

「新手の後輩いじりだと思って」

「お前オレをなんだと思ってんだよ!」



いや、ちょっと前までオレたちとかお気に入りになった後輩相手にやってたじゃんか…つれ回して、振り回して、つれ回して…
っていう愚痴が出る所をなんとか押し込める


「あっ!ヤバっ!時間過ぎてんじゃん!おいドンへこれで払っとけな!」

「あ、うん、ご馳走さま。ヒョン頑張ってね」

「おう!じゃ、気を付けて帰れよ!」

「はぁ〜青春だなぁ〜ははっ、」


財布からお金を置いて、残ったラテを飲み干してバタバタとカフェから出て行ったヒチョルヒョンを見ながら思ったのは、

恋すると人は変わるっていうけど、あのヒョンにまでそれが通用するとは、っていう驚き

昔より丸くなったって言われてるけど、
こりゃぁもっと丸くなっちゃうかもなぁと
ミルクティーを啜りながら思う







あっ!ヒョンお金足りないよ!オレ財布持ってきてないのに!ヒョク〜!!

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