いんぴに本文2

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あの後突然降りだした雨を避けるために
近くにあったバーで雨が止むまで軽く飲んで、
ライトアップされてる川へと来ていた


「わぁ〜キレイですねぇ〜」

「おい、あんまりフラフラすんなよ」


さっき居たバーでもヒチョルヒョンは、面白くてオレの話も沢山聞いてくれて、その気持ちよさに飲むペースも早くなってしまって、
酔っ払ったんだろうな、今オレはとても楽しい!


「誰もいないですね〜」

「さっきまで、雨降ってたからなぁ」


有名なデートスポットだから
カップルが沢山いるかと思えば、人はまばら。
誰もここにオレたちがいる事なんて、気が付きもしない。まぁ、恋人と過ごすほうが大切だもんな。


「ヒョン!あそこ渡りましょう〜!」


川に架かる飛び石を見つけて、
渡りたくてしょうがなくなって駆け出す


「あそこ?…ちょ、待て!お前フラフラのくせに飛び石なんて…っ」

「フラフラなんてしてないですよぉ〜…えいっ!あっ、」


1、2個飛んでそのままの勢いで次のも飛ぼうと思ったら、さっきまで降ってた雨のせいで滑りやすくなっていて、
案の定ズルリと滑ったオレは酔っ払った頭で、あぁ川にドボンだなぁとかやけに冷静に考えていたんだけど、


「あっ、ぶねー!…おいケガしてないか?」

「ん、だいじょうぶ、…です」


後ろからヒチョルヒョンに抱き締められていて
なんとか川にドボンは免れたようだったけど、
片足は落ちてしまったようで、ビショビショだった


「冷たっ…おい足元濡れてんじゃねーか!」

「ほんとだ…」

「…はぁ、とりあえずベンチ行くか…」

「ビチャビチャします…」

「ほら、手出せ(まだ酔ってっし)」


ヒチョルヒョンにベンチまで連れていって貰っている間に酔いも少し覚めてしまった

さっきまで楽しかった雰囲気が
ガラリと変わったような気がして、チラリと
ヒチョルヒョンを見れば真っ直ぐ川を見ていた


「ヒョン…怒ってます…?」

「は?なんでだよ」

「だって、…オレ迷惑かけちゃって」

「迷惑だなんて思ってねーよ。まぁ、焦ったけどな」


こちらを向いたヒチョルヒョンはニッコリ笑っていて、怒ってしまったのかと思ったけど、よかった違ったみたい。


「でも靴はどうしような」

「このまま帰っ…」

「よし、靴買いに行くかっ!」


ヒチョルヒョンにガシっと手を掴まれて、
一緒に立ち上がる。酔いは醒めたといっても
まだうまく歩けなくて、ヒチョルヒョンに引きずられるような感じになる。


「えっ?あの、ヒチョルヒョン?わっ、ま、待ってくださ…っ!」

「レッツゴー!」








ちゃんと手握ってないとまた転ぶぞ?

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